こんがり焼けたクリームをパンにつけて ~じゃがいものグラタン パセリバターパン添え~
『オーブン料理 とっておき』のレシピで新発見のおいしさを味わう! vol.3
「暮らしとおしゃれの編集室」トップページで「きょうのレシピ」を掲載中の野口真紀さん。2児のお母さんとして日々作るごはんは、身近な材料を使って作りやすく、ほっとする味。
そんな、繰り返し食べたくなるおいしい料理に定評のある野口さんが、この10月に出版したのが、『オーブン料理 とっておき』です。
「オーブン料理って敷居が高いし、準備も後片付けも大変そう、という声もよく聞きますが、実はとっても手軽で、いいことずくめなんですよ。材料を準備すれば、あとはオーブンにおまかせなので失敗も少なく、焼き時間にもう一品作ったり仕事をしたり。いろいろな食材を並べて焼けば、ひと皿で栄養バランスが整うし、手間いらずなのに見栄えがするのも魅力です。何よりじっくり焼くことで素材のうまみが引き出され、おいしさも抜群になります!」と野口さん。
今週は、この本からおすすめのオーブン料理とおまけメニューをご紹介します。本の制作中、「“料理研究家”ではなく、“オーブン料理研究家”を名乗りたいくらい」と言いながら、試作に試作を重ねて、新発見のおいしさにたどり着いた野口さんのとっておきのレシピを、ぜひお試しください。
●オーブン料理の基本ステップ<耐熱容器を使う料理>
オーブン料理の基本は、「具材を準備して→並べて→焼く」だけなんです。だから他の調理法より失敗が少なくて、むしろ料理初心者にもおすすめ。オーブンを使って調理を始める前に、基本の流れを覚えましょう。
1 具材を切ったり味つけしたり、炒めるなどの調理をして、焼く材料の準備をします。
2 調理した具材を耐熱容器に入れます。同じ具材がかたよらないように均等に。
●オーブン料理にLet’s try
耐熱容器に具材を入れてオーブンで焼くといえば、グラタンが代表的ですね。寒くなってきたこの季節、ソースがグツグツと膨らみ、チーズがこんがり焼けたグラタンは、たまりません。今日はじゃがいもだけのシンプルさがいい、大人のグラタンをどうぞ。パセリバターパンも途中から一緒にオーブンに入れて、焼き立てを同時にいただけます。
じゃがいものグラタン パセリバターパン添え
温度/200℃→220℃ 焼き時間/20分+10分
※ガスオーブンの場合。電気オーブンの場合は10~20℃高めに設定を。
機種により差が出るので、焼きが足りなければ、同じ温度で数分焼き足しを。
材料(2~3人分)
じゃがいも…4個
A|にんにく(みじん切り)…1片分
|塩・粗びき黒こしょう・ナツメグ…各適量
生クリーム…1カップ
ピザ用チーズ…1/2カップ
パセリバターパン…適量
下準備
・オーブンは200℃に予熱する。
・耐熱容器にバターを塗る。
2 耐熱容器に入れる
バターを塗った耐熱容器に1を並べて全体にAをふる。生クリームを回し入れ、チーズを散らす。
3 焼く
200℃のオーブンで2を20分焼き、温度を220℃に上げてこんがりするまで10分焼く(パセリバターパンは、温度を上げるときに入れて一緒に焼く)。
パセリバターパン
材料と作り方(作りやすい分量)
❶バター大さじ2~3は常温にもどしてやわらかくし、パセリのみじん切り大さじ1~2、にんにくのみじん切り1片分、塩・粗びき黒こしょう各適量を加えて混ぜ合わせる。
❷バゲット1本は2㎝間隔に横に切り目を入れ、パセリバターをはさむ(※上の写真)。
❸天板にオーブンシートを敷いてバゲットをのせ、220℃のオーブンで10分焼く。
撮影/寺澤太郎
Profile
野口真紀
料理雑誌の編集者を経て料理研究家に。現在は育ち盛りで元気いっぱいの2児の母でもある。家族の健康を思いながら作る料理は、どこか懐かしくて心が満たされる味ばかり。抜群の作りやすさも兼ね備えたレシピにはファンが多い。おしゃれでありながら自然体なライフスタイルも支持されていて、雑誌やテレビ等で活躍中。著書に『きょうのサラダ』『きょうのおつまみ』『きょうの一汁二菜』『きょうのごはん』(すべて主婦と生活社刊)など多数。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。