出雲編vol.4 絵画のように彩られたフラワーショップ「buis」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2020.09.26

島根県出雲市と言えば、出雲大社や須佐神社など、縁結びスポットが一堂に集まる場所として有名な街。平成の大遷宮が終わってより一層多くの観光客でにぎわい、新しいお店も続々とオープンしているそう。
案内役は、ご自身も出雲市出身で、ハーブティーを販売するお店「yado」の店主・高橋さんです。出雲大社への観光に加えて訪れたい、素敵なお店をたくさんご紹介してくださいます。

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今回ご紹介するのは人気の花屋「buis(ビュイ)」。
扉を開けた途端、シンプルで無骨な印象の店内を埋め尽くす華やかな花々や観葉植物に圧倒されます。

ヨーロッパの建物のような素朴な雰囲気が好きだった店主の二瀬さん。そのイメージに似た自然のままの土台を活かすことができそうなこちらの物件を見て一目惚れ。最初の店舗開業からわずか2年で現在の場所への移転を決めたそうです。
壁や天井、床を絵画のキャンバスに見立てて色を抑え、そこに絵の具を足していくイメージで様々な花を配置することでこのセンス溢れる内装が作り上げられています。季節ごとに違う彩りの絵画が出迎えてくれるような、感性が光る空間です。


色や雰囲気のイメージ、あげる相手、シチュエーションなど、お客様から伺った情報を頼りに、出来上がりをイメージしながら花を選んでいく二瀬さん。流行りに流されず、直感とインスピレーションを大切に仕入れられた花や植物を迷いなく組み合わせていく様子は見ているだけでワクワクします。

「buis」の花束やアレンジメントは、色を使い過ぎず、中間色を使ったナチュラルかつシックさがある仕上がりが特長です。
今回はおまかせでお願いしたのですが、この通り。とても素敵な花束が出来上がりました。

私も時々花束やアレンジを頂くことがあるのですが、見た瞬間に「buis」のものだとわかります。洗練された空気感は二瀬さんのセンスが作り上げているのだと思います。

店名buisとは、フランス語で「ツゲ」のこと。もともと庭で見かける丸く刈り込んであるツゲのフォルムが「身近で和む」ことから好きだったことと、音の響きの良さに惹かれて決めたのだとか。この店も、お客様にとってすぐそばにある身近な場所になるようにという思いが込められています。

花を飾る花器もセンスの良いものが並んでいます。
花と一緒に購入して気軽に家に飾るのもいいですよね。


ブライダルブーケや結婚式場の装花など、大切なシーンに彩りを添える花束やアレンジメントも希望に合わせて作って頂けます。

2019年には店舗の横にアトリエをオープンされました。自身の創作活動のほか、表現の場としていろいろな人に使ってもらったり、個展を開催したりする場所となっています。

これまでも、自身の個展の他、ジュエリー、織物、木の器などの作家さんによる展示会を開催されています。

これからもお客様に親しんでもらえるような店を目指したいと話す二瀬さん。楽しそうな将来への展望に期待が高まります。

 

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buis

〒693-0023
島根県出雲市塩冶有原町2-10-1 THE PARK 1F
TEL 0853-23-1224
営業時間 10:00〜18:00
定休日 毎週火曜日
http://buis-fleur.com/

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