【金子敦子さん連載】vol.2 官ノ倉山に登ろう!【後編】

金子敦子さんの大人のソトアソビ。
2020.12.11

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官ノ倉山の山頂から少し下って再び登ると、15分ほどで石尊山に到着〜! 石尊山の標高も官ノ倉山と同じ344mですが、こちらの方が見晴らしがよく、関東平野に榛名山や赤城山、晴れていればつくばの山々も望めます。
本日のファッションチェック。金子さんは「山と道」のメリノウールのプルオーバーに「アトリエブルーボトル 」のパンツ。帽子は「モンベル」、ウエストバッグは「ロウロウマウンテンワークス」。
増田は「アイスブレーカー」のメリノウールのプルオーバーに「フーディニ」のパンツ、帽子は「バテンウェア」。


さっそく昼食タイム、といきたいところですが、今日は下山してから食事をとるので、おにぎりとフリーズドライのスープで簡単にすませることに。
お湯を沸かす道具は、固形燃料ストーブ(右)とガスバーナー(左)。固形燃料ストーブは小さくてかさばらないのですが、お湯が沸くまでに時間がかかる。ガスバーナーはかさばるし、少し重さもありますが、あっという間にお湯が沸くのがいいところ。



「オニオンスープが染みる〜」と金子さん。


食べ終わったら、ベンチの下でこっそりケーキの準備。この連載の撮影に同行している編集部・木村さんのお誕生日のお祝いです。東京・代々木八幡にあるポルトガル菓子の店「ナタ・デ・クリスチアノ」のキャラメル味の「パン・デロー」は、金子さんが頂上まで運んでくださいました。サプライズ、大成功!「ひとつ年を重ねて、元気に登れることに感謝する登山って素敵。山での誕生祝い、素晴らしいですね」



さあ、後片づけして下山です。スウェーデンの「ウィルド」のフォールドアカップは、内側に折りたたむとこんなに小さくなります。「プラティパス」のボトルは超軽量な上、水を使いきったら小さくたためるので、帰りは荷物がぐっとコンパクトに。



ザックの上から羽織れる「フロッグトグズ」のポンチョは敷物がわりにも使えるすぐれもの。


下り始めてすぐ、ちょっとした鎖場が。鎖場とは、急な岩場などに鎖が固定されている場所のことです。少しスリリングですが、慎重に行けばそれほど危なくありません。「初めての鎖場にかなりドキドキしましたが、一歩一歩進むごとに何ともいえない達成感がありましたよ〜!」

約1時間で下山。「官ノ倉山は気軽に登れる低山でしたが、山の魅力がギュッと濃縮していて、大人の冒険にぴったりな山でした」
ここからは小川町方面を目指して歩きます。「和紙のふるさと」と呼ばれる小川町は、古くから秩父山系を水源とする水を用いた酒造りの町としても、また最近では有機農業がさかんなことでも知られているそう。造り酒屋や伝統工芸品を扱う店など、昔ながらの町並みが残っているので、歩いているだけで楽しめますよ。



今日のランチは「小川ぐらしの茄子おやじ」。下北沢のカレーの名店、「茄子おやじ」を27年間営んだ阿部さんが、小川町に移住して開いたお店です。



金子さんはチキンカレー、増田は野菜カレー。玉ねぎと赤ワイン、10数種類のスパイスを煮込んで作られるというカレーは、くり返し食べたくなる味。何と柿が入っていて、これが意外にもルーになじんでいておいしかった!


そして、今日の締めもクラフトビール。鈴木夫妻が営む「麦雑穀工房マイクロブルワリー」は、「小川ぐらしの茄子おやじ」から歩いて4分。1階が醸造所、2階がタップルームになっていて、作りたてのビールを味わうことができます。奥さまのお父さまである先代が、趣味で栽培していた穀物の有効活用を考えてビール作りを始めたそう。今は先代が穀物や野菜、果物を育て、オーナーである鈴木夫妻がポップの栽培とビール造りを行なっています。



この日のビールは9種類。お話を伺っていると、どれも魅力的で迷ってしまいます。金子さんは一番人気の「雑穀ヴァイツェン」、増田は小川町産のぶどう山椒が使われた「山椒ポーター」、カメラマンの有馬さんは華やかな香りの「ベリーマッチ」、木村さんは木の風合いが楽しめる「ナラ」をオーダー。「オリジナルのグラスもかわいい!」


登山後のビールはやっぱり最高〜! 「すっきりしていながら、まろやかで味わい深い」と金子さん。「山椒ポーター」は柑橘のようなさわやかさの中に、スパイシーさが。今までに飲んだことのない、新しいおいしさでした。

「どちらのお店の店主さんも小川町への愛があふれていて、お話を伺うごとにどんどん小川町を好きになるのを感じました。日本酒の造り酒屋が3軒もあるそうなので、次は家族で酒屋さんにも行ってみたい」と金子さん、すっかり小川町が気に入ったようです。

さて、官ノ倉山はいかがでしたか? 短い山行なので、帰りがけに小川町散歩、かなりおすすめです。「麦雑穀工房マイクロブルワリー」から東武東上線小川町駅までは徒歩5分。駅前に焼きとんが有名なお店があるそうですが、さすがにおなかいっぱいで今回は断念。次回、行ってみたいと思いますー!

編集部のYouTubeチャンネルでは、金子さんと増田さんと一緒に山歩きをしているような臨場感が楽しい動画

「暮らしとおしゃれ登山隊 あっこたん&ライターますだ 大人の山あるき」を配信中です。こちらもぜひご覧くださいね!

 

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text:増田綾子
photo:有馬貴子


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小川ぐらしの茄子おやじ
埼玉県比企郡小川町大字小川110-1
https://www.facebook.com/pages/category/Restaurant/352738405560215/

 

麦雑穀工房マイクロブルワリー
埼玉県比企郡小川町大字大塚88-6
https://www.craft-beer.net

Profile

金子敦子

Atsuko Kaneko

主婦。夫と娘との3人暮らし。看護師を経て日々の着こなしを自撮りで紹介するブログ『命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ』をスタート。「あっこたん」の愛称で親しまれる人気ブロガーに。著書に『新 大人の普段着』(主婦と生活社)『お母さん、その服なんとかしよ!毒舌ムスメのファッションチェック』(飛鳥新社)がある。
Instagram:@55akotan

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