【金子敦子さん連載】vol.3箱根・金時山にのぼろう!【前編】

金子敦子さんの大人のソトアソビ。
2021.02.18

金子敦子さんとともにお届けする連載、「大人のソトアソビ。」。昨年、11年ぶりに登山を再開した金子さんと、頻度は低いながら登山歴16年のライター・増田と一緒に、山歩きやアウトドアごはんなど大人のソトアソビを楽しみ、ご紹介します!

第3回は、神奈川県足柄下郡箱根町にある「金時山」へ。標高1212メートルと箱根外輪山では最高峰を誇る金時山は、日本三百名山のひとつに数えられ、金太郎伝説発祥の地としても知られています。
富士山が美しく見える山頂には有名な茶屋が2店舗あり、そこでの昼食も楽しみのひとつ。
今回は、新宿から登山口近くまで行ける高速バスを使って行ってきました!

   〔本日の行程〕
   6:35  バスタ新宿
   小田急箱根高速バス
      ↓
   8:35  乙女峠バス停
      ↓
   9:20  乙女峠
      ↓
   10:30  山頂
     茶屋でランチ

   11:30  出発
      ↓
   13:15  下山
      ↓
   仙石原方面へ
   温泉につかり、美術館へ立ち寄り、お土産もゲット!
  
   16:35  仙石原案内所
   小田急箱根高速バス
      ↓
   19:45  バスタ新宿で解散


11月某日。今日は6時20分にバスタ新宿集合。高速バスで富士山近くまで行くので、早朝出発です。朝早くても、金子さんはいつもと変わらず元気! 箱根桃源台行きのバスが到着し、さっそく乗り込みます。



約2時間、わいわいおしゃべりするうちに、乙女峠バス停に到着。「都会からワープするみたいに楽に来られてびっくり!」と金子さん。
そして降りて右手を見ると、目の前にドドンとそびえ立つのは富士山!「ワーッ!」「きれい〜!」。あっという間に眠気が吹き飛び、テンションが上がります。


「今日も楽しんで登ります!」


乙女峠バス停から進行方向に歩き、5分ほどで金時山登山口に到着。まずは乙女峠を目ざします。


歩くうちに木々の間から光が差し込み、どんどん明るくなってきました。朝の光を浴びながら歩く、この瞬間が好きです。「朝、山の中を歩くのってこんなに気持ちいいんだ〜!」と金子さん。




階段あり、岩がゴロゴロしている坂ありと、登りが続いて、早くもつかれてきたので休憩タイム。今日の金子さんの行動食は、あんパンと地元・北海道の「ハッカ樹氷」。『ハッカ樹氷』は大正金時豆にハッカの糖衣をまとわせたお菓子。「ほの甘い甘納豆とすっきりさわやかなハッカが口の中で調和して、ほかにはないおいしさです」。増田は、甘栗と梅干し果肉を粒状に固めた「梅ぼしさん」。梅干しは、疲労回復効果が期待できるクエン酸と汗をかいて失われた塩分が同時に補給できます。


栄養補給をしたら、とたんに元気が出て、足どりが軽い〜!



乙女峠に到着。左手にある展望台に登ってみると、ここからも富士山がきれいに見えました。


乙女峠を出発し、再び歩き始めます。ふと見上げると、鳥がよくついばんでいるマユミの実が。晩秋の登山で目にするのを楽しみにしている人も多いマユミの実は、ピンク色が特徴的で、熟すと割れて赤い種が出てきます。柔軟性があってよくしなり、弓の材料になるため、マユミ(真弓)という名前になったそう。


乙女峠から10分、長尾山の山頂を通過。山頂といっても、そのまま気づかずに通り過ぎてしまいそうなほどなだらかです。


しばらく尾根沿いの道を進んでいると、下り坂が出てきました。岩をつかみながら段差を下りる増田を心配そうに見守る金子さん。



岩の間を抜けて歩きます。「トレッキングポールがあればラクラク!」。
まわりの枝には苔がびっしり。近くで見るととても繊細で、朝露を含んでキラキラしている様子があまりに美しく、しばらく眺めていたくなるほど。これは湿った場所を好むシノブゴケで、まるで小さなシダのよう。



進んでいると、パッと視界が開けて、眺めがいい場所に出ました。芦ノ湖や仙石原など、箱根の街が一望できます。噴煙が上がっているのを見て「あそこは大涌谷かな?」と地図を確認。
「よく見えるね〜」と話していると、「今日の眺めはいまいちだねー。すっきり晴れると、もっときれいだよ」と通りすがりの地元の方の声。「また来なさいっていうことだね」とさすが金子さん、前向きです。


と、ここで金子さんが取り出したのは、「すゞき製菓」の「しおあめ」。モンゴル産の甘い岩塩が使われた薄い板状のあめです。塩あめにさほど味の違いを感じたことがなかったのですが、これがびっくりするほどのおいしさ! 頂上を目前にして急な登りが続きましたが、塩あめのおかげで何とか乗り切れました。

もうすぐ頂上。後編に続きます!

text:増田綾子
photo:有馬貴子


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Profile

金子敦子

Atsuko Kaneko

主婦。夫と娘との3人暮らし。看護師を経て日々の着こなしを自撮りで紹介するブログ『命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ』をスタート。「あっこたん」の愛称で親しまれる人気ブロガーに。著書に『新 大人の普段着』(主婦と生活社)『お母さん、その服なんとかしよ!毒舌ムスメのファッションチェック』(飛鳥新社)がある。
Instagram:@55akotan

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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