【ただいまハワイ#01】久々のハワイ到着日、最初に向かったところはここでした

暮らすように旅する Travel Hawaii
2023.12.02



Aloha! みなさん、お久しぶりです。トラベルライターの赤澤かおりです。いよいよというか、とうとうというか、3年半ぶりにハワイに行ってまいりました。2021年辺りから会う人、会う人に「いつ行くの?」と聞かれていましたが、正直自分でもわからなかったんです。行こうと思える日が。ところが、夏に熱中症で倒れてから、急に「そろそろかな」と自分的にふってきまして……。

1週間前に慌ててパスポートを確認。1週間きってもう無理かもと思ったけれど、なんとかギリギリチケットやESTA(電子渡航認証システム)の手配も済み、無事出発。しかしまぁ、3年半も海外に出てないとこんなにもたもたするものか、と我ながらびっくりしました。30年以上もハワイとの間を行ったり来たりの生活をしていたけれど、3年半って短いようで長かったんだなぁと実感(年齢もあるかもですが……)。

そして、急に起こった世界的な出来事に、大袈裟にいうと人生のリズムが狂ってしまった人はまぁまぁいたんじゃないかなぁと、飛行機の中でぼんやり思いました。かくいう私もそのひとり。そこまで大袈裟ではないですが、久しぶりすぎて国際線に乗るときのドキドキは半端なかったですよ、本当に。飛行機の中でもソワソワしてまったく眠れませんでした。

そんな私の、久しぶりのハワイ約1ヶ月滞在で思ったことを、2020年以来、3年ぶりのこの連載でいろいろお伝えさせてください。

 


 

ラニカイビーチ

到着後、最初に行ったのは、東の海でした。迎えに来てくれた友人に「どこ行きたい?」と聞かれてもまったくのノーアイデア。「じゃあ、まずはドライブね」と行って車を走らせてくれた先は、ラニカイビーチ!


この2つの島を見て「あー」と思ってくださった方がいたらうれしい! そうです、ここは2007年に内野亮さんと市橋織江さんとともに初めて出したハワイの本『Aloha Book』のカバー写真を撮ったところ。友人はそんなことは考えていなかったと思うけれど、なんというか、私的には原点回帰。ちょくちょく行ったり来たりしていた頃にグググッと引き戻されたような、そんな気持ちになりました。

海の青も、空の青も、流れる空気も、頬を撫でる風も、ビーチで和む人たちの楽しげなおしゃべりや笑い声も、すべてが懐かしく、それでいて新鮮だったはじめの一歩。

 


 

カイルアでお買い物


帰りはカイルアでお買い物。今や「カイルアといえば」のド定番、けれどもずっと新鮮でおしゃれな提案をし続けているセレクトショップ「Oliver」と「Olive」に立ち寄り、円安を忘れてしばしお買い物。せっかくですからね、それを気にしていたらつまらない! ってことで。


新しいものも、オリジナルのものも、ヴィンテージのものも、いつもながらいい品揃え。個人的には「Olive」(レディース)よりも「Oliver」(メンズ)のほうが欲しいものが見つかるのは今回も変わらず、でした。

 


 

ロイヤルハワイアン


ワイキキに戻り、ひとりになってぶらりと散歩。やっぱり足が向いてしまったのは「ザ ロイヤル ハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾート」。正面玄関からビーチに抜けるこの場所を歩いたら、想像していた以上に胸がキューッと締めつけられました。


回廊を抜け、ワイキキビーチの向こうにそびえ立つダイヤモンドヘッドを見たら、急に涙がぽろり。何度も見てきたはずのこの景色だったけれど、今回ばかりは相当特別だったようで、あふれる想いがここで爆発。どっかで泣くかなとは思っていたけれど、どこでそうなるんだろう!? と、自分のことながら思っていましたが、ここだったとは。


振り返った先にはワイキキのピンクパレスの変わらぬ姿が。


そしてエレベーター前にある、古いハワイの地図にもご挨拶。ひとつひとつ、久しぶりの景色を確認するかのような時間でした。


ロイヤルハワイアンには、いくつもお気に入りの場所がありますが、必ず立ち寄るのがこのボールルーム脇のスペース。毎回、さまざまな展示がなされていて、それを楽しみに散歩がてら立ち寄っては、ゆるっとした時間を過ごしてきました。今回も何度この展示を観に寄ったか……。



この時は、世界にサーフィンを広めたハワイの英雄、デューク・カハナモクの写真をはじめとする、かつてのサーフシーンが展示されていました。しかしまぁ、何度見ても飽きないなぁ。


ホテルに併設された「マイタイ バー」の入り口へと続くこの道を見たら、ちらっと寄って、マイタイを一杯プハッとしたかったところですが、夕陽が落ちそうだったので、慌ててビーチへ。


あー、そうだった、こんなだったよ、ハワイのサンセット。そしてまたしても涙。歳とると涙もろくて困ります。はー、胸いっぱい。1日目にしてこんなで、この後どうなってしまうんだろう。とにかく再び、この島にたどり着けてよかった。おかえりとメッセージをくれたハワイの友人たち、本当にありがとう。帰って来られました。


カラカウア通りの石畳でよく見かけていた「ALOHA」の文字にも、じ〜ん。どんだけ感動してるんじゃい、と自分で自分に突っ込みたくなるほど、何もかもが沁み渡ったハワイの初日でした。

 

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Profile

赤澤かおり

Kaori Akazawa

料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。最新刊は『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny

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