【ただいまハワイ#07】旅の終わりは大定番「モアナサーフライダーホテル」にショートステイ

暮らすように旅する Travel Hawaii
2023.12.08


3年半ぶりとあって、あれもこれもと思う気持ちにもなれば、基本はノープランで、誘われるがままに現地在住の友人たちに気持ちよく流されて素のハワイを楽しもうと思ったり。落ち着きのないこの感じが、まるでお腹が空きすぎて無我夢中でご飯を頬張る子どものようだったハワイでの日々。

 


 

ワイキキのホテルの大定番
モアナサーフライダー

最後の最後まで、何をどうするかをあまり決め込むことなく、その日暮らしをしてきました。が、最初に足を踏み入れたのが「ロイヤルハワイアン」だったので、やっぱり最後はあそこに泊まりたい〜〜! ということで、ここで締めくくることに。ハワイ好きでなくとも知っている人も多いだろう、1902年創業のハワイで一番古く、歴史あるホテル「モアナサーフライダー ウェスティン リゾート&スパ ワイキキ ビーチ」です。


クラシカルな佇まいの入り口にある4本のヤシの木がカヒリ(羽毛をつけたポール。ハワイ王朝時代、王族がいる場所にはこのポールが立てられ象徴として掲げられてきたもの)を思わせるこの感じも、ハワイならでは。長きにわたりワイキキの空気をつくり、トロピカルな雰囲気を担ってきたこのホテルは、何をするわけでないのについふらふらと足を踏み入れてたくなる、そんな存在でした。


今回は家族の記念日だったこともあり、旅の締めくくりは贅沢をすることに。オーシャンビューの部屋を選び、ゆっくり滞在を楽しみました。


まずはホテルオリジナルのスパークリングで乾杯し、ようやく気持ち的にも落ち着いて、この地を再訪できたことにあらためて感謝!



うれしくて、うれしくて、何度も違う角度からボトルを撮影する私を、最初は呆れつつも、温かく見守っていた家族でしたが、最後には「ぬるくなるから早く開けようよ」と急かされ、ようやく栓を開け、乾杯! あぁ、本当にうれしかったなぁ〜。


お部屋はこんな感じ。ベッドに寝転がっていても海が見えるこの眺めに「あぁ、ハワイ」と思い、ラナイから見えるプールとバニヤンツリーの見覚えのある景色にも、またまた「あぁ、ハワイ」と心の中で連呼し、胸が熱くなりました。



ちなみに私が泊まったのは、タワーのほうなので部屋もラナイも広い(ウォッシュレットも付いてます)! 荷物の多い我々家族にぴったりの部屋でした。


心地よい眠りにつくためのラベンダーの香りのオイル「Sleep Well」は、もう何年もここに泊まるとベッドサイドに置いてあったもの。もったいないので少し使ってそのままお持ち帰りし、家でも余韻を楽しんでいたので、まだこれが継続されていたのには感激しました。ボディミルクのほうは、さりげない香りが心地よくて、滞在中に使い切ってしまいましたが。

 


 

朝ごはんと
歴史を感じるフロア


翌日、テレビの収録を終えた内野亮さん(私とハワイの本を長年ともに書いてきた相棒)も合流して、家族とともにホテル内の「ザ ベランダ」で朝ごはん。「ベランダで朝ごはんするってだけでテンション上がるよねー」と、この笑顔! ですが、ブッフェってことで、ここベランダに居ながらにして、かなり和食寄りなセレクトでした(笑)。


私はオムレツステーションで、ふんわりふわふわのを焼いてもらい、とろけるおいしさを満喫。この空気感、景色、おいしさ込みで全部いい! と叫びたくなるほど、浮かれてしまった時間。あぁ、今思い出してもまたすぐ飛んで行きたくなるなぁ。


朝ごはんのあとは、何度も何度も観ているけれど、毎回スルーできないモアナサーフライダーとハワイの歴史が垣間見られる本館の2階へ。階段脇には1900年代初めの創業当時の写真が。


2階の吹き抜けを囲むように配置された棚には、ホテルで使用されていたヴィンテージのものがいろいろと収納されていて、時間が経つのを忘れてしまうほど見入ってしまって……。だから時間がないときには本当に困るんですけどね。でもスルーできない……。



ハワイをテーマにした昔の映画のポスターや、かつてハワイアンミュージックが世界へと羽ばたいていく始まりを作ったラジオ「ハワイコールズ」(モアナサーフライダーから公開で流していた時代がありました。詳しくは、こちらも内野さんとの共著『Travel Hawaii』を読んでくださーい)のことなどなど、ここにはハワイの歴史好きの皆さんがウズウズするものがたくさん詰まっているんです。建物そのものも歴史的な建造物ですから、まぁそれは当たり前といえば、当たり前ですが、そこに宿泊できることも歴史の一部になれたようでうれしく思うわけです。


このガラスケースに飾られているお皿は、モアナサーフライダーがまだモアナホテルだった頃に使われていたもので、私ももう20年以上前にヴィンテージのものを数枚手に入れ、今も大切に使っています。

 


 

久しぶりのハワイ!
ありがとう、ハワイ!


という、あっという間に過ぎた2日間。名残惜しい景色を目に焼き付けておこうと、このザ・ワイキキビーチの写真を何枚撮ったか。まったく、自分でも呆れるほどでした。


帰りの荷物整理は広々した部屋のおかげでスムーズに終了。ハワイへのあふれる想いを胸に、トランクからはみ出る荷物たち(アラモアナで勢いで買ったスヌーピーと仲間たちも、なんとか収まりました)を前に現実と向き合う最終日。

ただいま、ハワイ! ありがとう、ハワイの友人たち。到着した初日から「次はいつ来るの?」と、質問を投げかけてくれるおちゃめで愛すべきハワイの友人たちのおかげで「原点回帰ハワイ」「なじませハワイ」「久しぶりハワイ」をおおいに満喫できました。ありがとうハワイ、次はきっとまたすぐ!

 

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Profile

赤澤かおり

Kaori Akazawa

料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。最新刊は『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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