伊万里のおいしいもの再発見!「旅するメーカーズディナー」リポート

旅するメーカーズディナー
2023.11.30

「Imari」の名で世界に知られている伊万里焼。江戸時代から色絵磁器の生産が始まると、伊万里の港から積み出され、国内はもちろん、遠くヨーロッパ後まで届けられました。

また、将軍家などに献上するための特別あつらえの焼き物が鍋島焼です。技法が他に盛れないようにと、有田地方から、険しい地形の大川内山に藩窯を移転し「秘窯の里」で、高品質の特別な品を作り続けました。


今でも大川内には高い技術を受け継いだ、30件ほどの窯元が集まって、焼き物を作り続けています。手びねりやロクロ、絵付け体験などもできる楽しさもありますが、散策するだけでも「伊万里鍋島焼」の息吹を感じることができる風光明媚なスポットです。


そんな由緒ある伊万里、ですがその魅力は焼き物だけにとどまりません。豊かな自然が育む食材の宝庫でもあります。豊かな環境で丹念に育てられた「伊萬里牛」はきめこまかな肉質でとろけるような柔らかさです。


また、一年を通して四季折々に旬を迎えるフルーツもまた銘品ぞろい。ジューシーで高品質な「伊万里梨」をはじめ香りのよいぶどうやいちご、濃厚な甘さのきんかん、シャキッと甘酸っぱいりんご……。フルーツ狩りも楽しむことができます。


少し前になりますが、そんな伊万里の食の魅力をじっくり堪能できる食イベント「旅するメーカーズディナー」が「俺のフレンチ グランメゾン 大手町」で開催されました。
日本が誇る豊かな食材をもっとたくさんの人に知ってほしいという想いから、俺の株式会社とJALの「食のコラボレーション」が実現した食イベントなのだそう。この華やかな宴で、どんなお料理が提供されたのかちょっと覗いてみましょう。

まずサーブされた前菜は「フォアグラの“エン”結び 梅のジュレと梨の囁き」という一皿。上品な梅ジュレと甘太郎という伊万里のおいしい梨がアクセントになっています。


次に、大人女子にはうれしい温野菜が登場。「茄子好きのための一皿 白茄子とパプリカのハーモニー」。美しい伊万里焼の皿が料理を引き立てます。


いよいよ伊万里の車海老が登場です。「Quenelle de IMARI 車海老のビスクソース」。濃厚なビスクソースがたっぷり絡めて、ポルトガルの白ワインとのマリアージュを楽しみます。


そしてメインディッシュ。伊萬里牛のパイ包み焼き!「黒毛和牛A5 伊萬里牛フィレ肉のシャリアピン 究極のパイ包み焼き 黒トリュフのペリグーソース」超高級和牛を惜しげもなくパイに包んでしまうという贅沢。

デザートは「伊万里に捧げるフルーツ・フランベ スパイス躍る梨と巨峰のデュエット」。
会場にはシェフの神木亮氏が登場し、盛大な炎のフランぺを実演。
甘いデザート酒に貴腐ワインが添えられ、華やかな食ベントのしめくくりとなりました!

 

ピアノ演奏や映像紹介なども盛りだくさんな伊万里イベントでしたが、何より驚いたのは、やはり伊万里産の食材の豊かなこと!

福岡空港からは1時間20分、佐賀国際空港と長崎空港からは1時間で到着する伊万里。窯元を訪ねて、お買い物や焼き物体験をしたり、豊かな食材でおいしいあれこれも楽しめるうえ、温泉や素敵なお宿も。大人旅におすすめです。年末年始はもちろん、2月には伊万里梅まつり、ゴールデンウィークには窯元市も。ぜひ訪れてみてくださいね。

PHOTO By 暮らしとおしゃれ編集部

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