金沢編vol.3　路地裏で見つけたこだわりのコーヒーと絶品スイーツのお店「dokidoki」

加賀藩前田家の城下町として栄えた金沢。戦災を免れたため歴史的な建造物や街並みが数多く残り、日本三名園のひとつの兼六園は四季折々の美しい風景が楽しめ海外からも多くの人が訪れます。
今回案内してくれるのは金沢在住でYouTubeやInstagramでご自身の暮らしを紹介されている双葉さん。「40歳になった今、訪ねたい場所」をテーマにとっておきのスポットをご紹介していただきます。

前回ご紹介をさせていただいたhitonotoさんと同じく、幸町の通り沿いに2022年カフェをオープンされたdokidokiさん。店主の裕紀子さんとのお話から、この通りは新竪町商店街が続いていた場所であったという事がわかり、ますます幸町エリアが気になり始めました。

犀川とぶらり散歩がお好きということで、この周辺は以前からよく散策されていたのだとか。中でも特に目を引く存在であった、左右対称ガラス張りの建物。偶然の巡り合わせから大家さんと知り合うこととなり、とんとん拍子に物件を借りることが決まったそうです。
時代を遡ると元は薬局として使われていたそうで、出入り口が正面2ヶ所のオープンな雰囲気。手を加え過ぎず、絶妙なバランスで建物本来の魅力を残しているところに勝手ながら強く共感を覚えました。

初めてのお店でも入りやすく感じるのは店主さんのお人柄もあってのこと。買い物や犬の散歩の途中に立ち寄られたり、1人でゆっくり自分だけのお茶時間を楽しむお客様も多く見られました。

豆は宮崎県のROSA COFFEEさんに焙煎をお願いしているそうで、浅煎り、中煎り、深煎り、デカフェ、4種類のスペシャリティーコーヒーブレンドを取り扱っていらっしゃいます。
エスプレッソとは想像する以上に繊細な飲み物であり、その日の気温や湿度、季節によっても抽出される速度が大きく変わるそう。朝一番に行うルーティンの中でも、マシンの調整とテイスティングは特に重要な作業のひとつだと仰られていました。

おすすめをお聞きしてお菓子とドリンクを注文させていただきました。

カフェラテ（¥550）
コーヒースコーン（¥450）

エスプレッソ香るアイシングとコーヒー豆がアクセントに。食べ応えのあるサイズ感が嬉しいコーヒースコーンは、外はさっくり中はしっとりの食感の違いが楽しめます。大きさがあっても食後に重さを感じない軽い食べ心地。癖になる美味しさで帰りにもう1つテイクアウトをさせていただきました。スコーンを求めてご来店されるお客様も多いdokidokiさんを代表するお菓子です。香り高くまろやかな味わいのカフェラテにスコーンは鉄板の組み合わせ。

ドリップコーヒー（¥550）
クラムケーキ（¥500）

別名コーヒーケーキとも呼ばれるほど、コーヒーとの相性が良いクラムケーキ。2層になった上段はシナモンの効いたほろほろ食感のクラム。下段は発酵バターの入ったギュッとしっかり目のケーキ。スコーンもそうですが、食感と味のバランス感覚が素晴らしく何を食べても唸る美味しさです。あっさりといただける中煎りブレンドのドリップコーヒーがぴったり。

普段は食べ物で冒険をしない私ですが、バニラビーンズを使用した手作りシロップ入りのバニララテ、秋冬は香りに癒されるカルダモンラテ。気まぐれで作っているティラミスに、グルテンフリーのチーズテリーヌ、旬のフルーツを使ったケーキなど…気になるメニューにあれこれと目移りしてしまいます。
気まぐれメニューはInstagramのストーリーにて随時お知らせをしているとのことで、ご来店される前には一度チェックされることをおすすめします。

店内でゆっくり過ごすことに加えて、テイクアウトをして犀川を眺めながらのお茶時間もこれからの季節にぴったりの過ごし方。お菓子やドリンクはもちろん、豆とドリップバッグの販売もされているので、お家でdokidokiさんの味を気軽に楽しめるのも嬉しいですね。

裏道に突如として現るお店は、見つけた時に自分だけの秘密にしておきたくなる高揚感があります。
そんなワクワクと美味しいもので、1日をより機嫌良く過ごしていただけたらと思います。

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