金沢編vol.4　ヨーロッパ発祥のフィトテラピーで心身を整える「PHYTO soixante-deux（フィト ソワソント ドゥ）」

加賀藩前田家の城下町として栄えた金沢。戦災を免れたため歴史的な建造物や街並みが数多く残り、日本三名園のひとつの兼六園は四季折々の美しい風景が楽しめ海外からも多くの人が訪れます。
今回案内してくれるのは金沢在住でYouTubeやInstagramでご自身の暮らしを紹介されている双葉さん。「40歳になった今、訪ねたい場所」をテーマにとっておきのスポットをご紹介していただきます。

香林坊の大通りから裏道に一本入った場所に個性的なお店が集まるエリアがあります。
今回はその通りから、大好きで通い続けているお店をご紹介させていただきます。

PHYTO soixante-deuxは、ヨーロッパ発祥のフィトテラピーを提案するショップとして2022年にオープンしました。

フィトテラピーはPhyto（植物）とtheraphy（療法）からなる言葉で、植物の薬理効果を利用して、人が本来持っている自然治癒力を高める療法のことです。オーナーの雅子さんはフランスでヘアメイクの仕事に携わられたのち日本へ帰国。金沢にてヘアサロンを開業されました。ヘアカットでお伺いした際にフィトテラピーのお話を聞き、まだまだ自分の知らない世界があるものだと深く興味を持ったことを覚えています。30代も半ばを過ぎると体に軽い不調が現れ始め、何か薬以外の対処法を見つけたいと考えていた時期でもありました。薬効を目的としたハーブティーである「ティザンヌ」と精油を教えていただき、これならば無理なく取り入れられそうということで今も美味しく楽しく続けられています。

ショップに一歩足を踏み入れると、壁にはずらりと圧巻のディスプレイ。フランスの薬草専門店、エルボリストリーの佇まいを感じさせます。主な症状に合わせてティザンヌはいくつかのブレンドが用意されています。

ティザンヌ （¥840〜）
不安な気持ちを和らげたい、美しい肌でいたい、体の内側からスッキリしたい、睡眠の質を上げたい…など、ご自身の悩みをお伝えいただければ丁寧にご提案をいただけます。ちなみに春は解毒や内臓メンテナンスを重点的にする事がおすすめとのこと。ショップにはティールームが併設されているので、一度味を確かめてから購入されても良いと思います。

お茶菓子付きティザンヌのセット（￥880）
今年の冬は特に血行不良を感じていたので、巡りをよくする「ドレナント」というティザンヌをおすすめいただきました。レッドグレープリーフやネトルなど8種ものハーブがブレンドされています。その香りと味わいに癒され、体の芯からすっと解けていくのを感じます。

ティザンヌは予防、精油はすでに症状が出ていることに対しての対処療法であり、コンサルテーションコース（カウンセリング）では1人1人の悩みに沿ったフィトテラピーの取り入れ方をご提案いただけます。メディカルグレードの製品で外と中からケアを施し、体と心の変化を感じてみてください。

今回は能登ヒバの蒸留の様子を見せていただきました。加熱をし沸騰させ、その後冷却することにより蒸留水とヒバの精油とに分けられます。ヒバの精油はスキンケアに。蒸留水は消臭スプレーや入浴剤としても。芳香成分は自律神経を整える効果があります。
アトリエにて開催されているワークショップでは蒸留体験やオリジナルのティザンヌ作り。フードや雑貨、お花屋さんなど県内外の素敵なショップをお呼びしてのイベント開催も不定期で行われています。金沢市内で開催されているマルシェにも積極的に出店されているので、ご旅行の方は予定を合わせていらっしゃるのもおすすめです。

毎日飲むお茶の選択肢にティザンヌが加わったことは、私の暮らしに大きな豊かさをもたらしてくれました。
体と心を健やかに保つ、40代に入った私の大きなテーマです。

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