宇野港(岡山)編vol.1 島旅の途中でふらりと立ち寄りたい「ココカ古書店」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2024.06.01

岡山県の南端に位置し瀬戸内海に囲まれ自然豊かな玉野市。市の中心部である宇野港は、瀬戸内海の島々(直島・豊島・小豆島)への玄関口としてフェリーが行き来しています。そんな宇野港は3年に1度、瀬戸内の12の島と2つの港を舞台に開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の会場の1つとなっており、様々なアート作品が楽しめます。
世界各国を巡り
玉野市に移住され、カフェ&バー併設の古本屋「ココカ古書店」を営んでいる宮本万平さんに玉野市宇野港周辺のとっておきのお店をご紹介いただきました。



岡山県の南の端、瀬戸内海に面した玉野市宇野港周辺からおすすめのお店を紹介していきます。
今回紹介するお店は全て、車があれば簡単に辿りつける場所です。
しかし、バスと徒歩でもたどり着けると私は常々紹介している場所でもあります。

 


1枚目の写真はこの街に暮らすようになった理由の一つ。
宇野港。
年中穏やかな瀬戸内海。
小さな島々が浮かび絶え間なく船が往来します。
アートの島で有名な直島も目の前。
毎朝犬の散歩で訪れる場所です。

第1回はココカ古書店の紹介をします。
岡山駅からバスもしくは電車で1時間ほど、カフェ&バー併設の古本屋です。


看板犬じゅうべえ @10beeeei がお出迎えすることもあります。
元々事務所だった場所を店主とその仲間達でセルフリノベしました。
本棚のこだわりは理路整然と並んでいるのではなく、本を探すことを楽しめるよう意識して棚作りをしています。
また紹介しますが、「Krapfen baum」さんにお願いして理想的な本棚など探してもらいました。

店主の私は元旅人、99カ国を周って、オーストラリア、カナダ、ドイツに暮らしたこともあります。
その時に撮り溜めた写真を店内に展示、ポストカードの販売もしています。

店主が古本屋を始めようと思ったのは25歳のころ、本が好きで旅の間も常に何冊かの本を持ち歩き、旅人と交換したり、街に着くと古本屋を巡って購入したりしていました。
旅の間はお金はないけれど時間はあって、そんな時に本が助けてくれていたと年々強く感じるようになりました。
旅を通して出会った村上春樹、星野道夫など今でも何度も読み返します。
私は新刊本でなく、古本、古着、古道具が好きです。

世界の誰かが使っていたものが今ここにある不思議とワクワクしてきます。
世界中の古本屋をめぐる中でいつの間にか古本に囲まれる空間自体が居心地良くなっていました。
(新刊本だとなんだか落ち着かない)
古本に囲まれた場所を作って働きたい。
それが古本屋をやりたいと思えた原点です。


岡山県玉野市に移住して5年。
実は最初に始めた事業は「Machicado」というゲストハウスでした。
玉野市は世界的に有名になった芸術の島、直島に行くフェリーの発着地でもあり、多くの観光客が訪れます。
移住してきた当時は旅の経験を活かして、玉野市にないドミトリー形式のゲストハウスを始めることにしました。
ゲストハウスには海外から多くの旅人が集まってきます。
旅人同士で交流することはとても良いことだと思います。
ただ地元の方と接する機会が少ない。
旅人がローカルと話せる場所があったらもっといい。


そんな時にココカ古書店を始めることになりました。
考えたコンセプトは『世界に出逢う』、
世界中から集まる旅人が本に触れ、ローカルに触れ、また旅人に触れる場所。

 


ココカ古書店の特徴は店主による偏ったジャンルの本が多いことと、世界で唯一の鯛焼きです。
卵、乳製品不使用のヴィーガン、グルテンフリーの鯛焼き、甘さ控えめのあんこも自家製。
またヴィーガン、グルテンフリー対応の坦々麺や塩バニラアイスクリームなど世界中誰でも安心して美味しく食べられるものを作って提供しています。


島旅で疲れた時にふらりとお立ち寄りください。

 

 

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ココカ古書店

岡山県玉野市築港2-1-11
営業時間:月・木・金 16:00〜23:00
     土・日 14:00〜23:00
定休日:火・水
https://triptorich.com
Instagram:@kokokakosyo_uno

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