和歌山編vol.2 昔ながらの伝統的なメキシコ料理を追求し続ける「メシカ」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2025.03.08

日本最大の半島である紀伊半島の西側に位置する和歌山県。海・山・川の大自然に恵まれ、世界遺産の高野山に熊野古道、白浜温泉や勝浦温泉など大人を魅了する観光スポットが盛り沢山です。
小さな旅【フィンランド編】でご登場いただいた北欧・フィンランドをコンセプトにしたお店「KORVAPUUSTI(コルバプースティ)」を営む岩城真理さんに和歌山市を中心に和歌山北部のエリアのとっておきのお店をご紹介いただきます。
 


 

今回ご紹介するのは、和歌山市中心部にありますメキシコ料理の「メシカ」さんです。和歌山城やJR和歌山駅から徒歩15分ほどの距離にあります。
店内は、店主の山口恭子さん自らがメキシコから連れて帰ってきた道具や飾りがたくさん並んでおり、一気に異国の雰囲気に浸れます。

 


長年続いた喫茶店があった場所を改装し、2017年にお店をオープンされました。メキシコ愛を感じる店主の山口さんに以前より料理や文化についてじっくりお聞きしたいなと思っており今回訪れました。


山口さんは、東京のケータリング会社でレシピ開発のお仕事をされていた際、メキシコ料理と出会い、様々な種類の唐辛子を使用したり、長い時間をかけてダシを取るような手間を惜しまずに作られる料理であることに魅せられたそうです。ちなみに、日本の和食よりも早く、2010年にメキシコ料理はユネスコの無形文化遺産にも登録されているということを個人的には知らなかったので驚きました。


例えば、お店の定番メニューでもある「チキンとライムのスープ」は、ライム果汁が入っており酸味も感じるさっぱりとした味わいです。
「ライムをスープに使うのは珍しいですが、日本でいう土瓶蒸しにもすだちを使用していて似ているので、日本人の口にも合うのでは」と山口さん。


メキシコ料理の代名詞でもあるタコスは、5種類ほどから選ぶことができ、この日は「きのことアボガド」「ローストチキンと赤たまねぎのピクルス」「海老とサボテン」をオーダーしました。
食用ホオズキやトマトなどのサルサ(ソース)をかけていただくのですが、口の中で色んな味が融合し食感もとても楽しいです。そして、帰る頃にはまた食べたいなと恋しくなるような味でした。


店舗オープン前には、メキシコの文化や食に触れるため、3ヶ月間現地で過ごされたそうです。メキシコは、屋台やレストランなどでの外食が盛んな国で、例えば、タコスのカルニータ(豚肉の柔らか煮)だけの専門のお店などもあり、細分化されているところも特色のようです。ホームステイもされ、メキシコの田舎の伝統的な味や調理法を学ばれた経験も生かされています。


こちらの料理「モレ・ポブラーノ」は、メキシコの代表的な伝統料理でこのソースは、なんと酸味・苦味・甘味・辛味の4つが味わえます。材料をお聞きすると、カカオや唐辛子、バナナやレーズンなども使用しているとのことです。


昔ながらの伝統的なメキシコ料理を追求し続けるお店は、関西はもちろん全国でも数少ないと思います。和歌山の夜にぜひ美味しいメキシコ文化に触れてください。

 

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メシカ

和歌山県和歌山市新中通2-37 メゾン雅1F
営業日:水曜〜日曜
(※営業日についてはInstagramを確認)
営業時間:18:00~21:30 L.O.
Instagram:@mexica.wakayama
 
 MAP:B

日本、〒641-0022 和歌山県和歌山市和歌浦南1丁目1−17

日本、〒640-8376 和歌山県和歌山市新中通2丁目37−37 メゾン 雅

日本、〒640-0316 和歌山県和歌山市大河内547−6

日本、〒640-1252 和歌山県海草郡紀美野町西野688−3

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