奥行きのある街
〜「OCUYUKI」より〜 vol.11
国立駅の南側から、まっすぐに伸びる大学通り。
この街に住む多くの人にとって、心の拠り所のような風景です。

桜と銀杏の木が交互に植えられ、
春にはやわらかな花吹雪を、秋には金色の並木を見せてくれます。普段はゆったりとした時間が流れるこの街も、
そのときばかりは少しだけ賑やかになります。

でも、実は今回おすすめしたいのは新緑の季節。
桜も銀杏も、芽吹いたばかりのやわらかな緑から、
少しずつ深みを増していく。
同じ並木なのに、日ごとに表情が変わり、
奥行きのある緑の濃淡を見せてくれます。

国立の街のはじまりは、1926年(大正15年)。
国分寺と立川の間にできたことから、
両駅から一文字ずつ取って「国立」と名付けられました。
「この地から新しい国が立つ」という願いも重なり、その名前は自然と受け入れられていったといいます。
駅前には円形の広場があり、
そこから放射状に3本の道が伸びています。
東に向かうのは朝日を望む旭通り、
西に向かうのは富士山を望める富士見通り、
そして南へとまっすぐに伸びるのが大学通りです。

この街は、箱根土地株式会社(西武グループ)によって「理想の文教都市」を目指してつくられました。
1926年には東京高等音楽学院(現在の国立音楽大学)、翌1927年には東京商科大学(現在の一橋大学)が移転し、学びの街としてのかたちが少しずつ整えられていきました。
大学通りに桜が植えられたのは、それから少しあとのこと。1934年に、当時の皇太子(上皇陛下)誕生を記念して植樹がされました。

大学通りをまっすぐ進むと、JR南武線の谷保駅へ。
駅の手前には団地が広がり、
その先には谷保天満宮や湧水や水田の風景も残っています。

整えられた街並みと、少し足をのばせば出会える原風景。
その両方が、すぐ隣り合っているのも、
この街の奥行きのひとつかもしれません。
東京都国分寺市日吉町2-33-20 シャルムビル102
営業時間:水-金11:00〜18:00
火/土12:30〜18:00
定休日:第一土・日・月・祝祭日
https://ocuyuki.jp/
Instagram:@ocuyuki
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