【松本市の旅】文化芸術と都市のなかの自然に触れられる、おすすめの散策スポット
城下町として400年の歴史を誇る長野県松本市。国宝松本城をはじめ、松本美術館や上高地など歴史文化自然を楽しめるスポットが数多くあります。
松本というと毎年5月末に開催される「クラフトフェアまつもと」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。日本のクラフトフェアの先駆けとして1985年に始まり、現在では全国から多くの人が集まる大人気イベントとなっています。
2013年に喫茶併設の本屋「栞日」、2022年に継承した百年以上の歴史を誇る銭湯「菊の湯」を営む菊地さんに松本市のおすすめのお店を教えていただきました。是非次の旅の計画を立ててみてくださいね。
こんにちは。長野県松本市で、喫茶併設の書店「栞日」と銭湯「菊の湯」を営んでいる、菊地徹です。連載2回目は、初回に紹介した私たちの店が面している、あがたの森通りを、東に向かって散策してみたいと思います。
あがたの森通りは、西端の松本駅と東端のあがたの森公園を一直線に結ぶ駅前大通りです。松本駅で電車を降りて、東口に出て、あがたの森通りをまっすぐ東に10分ほど歩くと、右手に〈栞日〉が、道を挟んで向かいの左手に〈菊の湯〉があります。ここがちょうど、あがたの森通りの中間地点。
そのままもうすこしだけ東に進むと、右手に伊東豊雄建築の公共劇場、まつもと市民芸術館が姿を現します。建築ファンにはたまらない建物。ここはかつて深志公園だった場所で、その園内に松本市民会館がありました。その背景を引き継ぐこの劇場は、開館時間内は自由に出入りすることができ、2階のメインロビー「シアターパーク」や屋上庭園「トップガーデン」で、思い思いの時間を過ごすことができます。私個人としては、トップガーデンから西に北アルプスを望む風景がお気に入り。ぜひエレベーターで3階まで進んでみてください。

芸術館を出て、さらに東に進むと、今度は左手に草間彌生の野外彫刻作品《幻の華》が出現します。ここは、松本市美術館。常設展では草間作品はもちろん、郷土作家たちの多様な芸術作品を鑑賞することができます。あいにくの空模様だったときには、ここぞとばかり、じっくり鑑賞して時間を過ごすのもよいですね。
松本市には、基幹博物館の松本市立博物館のほかに、時計博物館、はかり資料館といったユニークな館を含め、多様なミュージアムが点在しています。市街地からすこし距離がありますが、松本民芸館も素晴らしいので、時間が許すようであれば、ぜひ。ちなみに私は松本民芸館の庭木がとても好きなのですが、この松本市美術館の中庭も、心地よい風が駆け抜けていく、好きな庭のひとつです。

美術館を出て、さらに東に進むと、やがて突き当たりのあがたの森公園にたどり着きます。入口正面には、ヒマラヤ杉並木がまっすぐに延び、右手に重要文化財の旧松本高等学校の本館が、左手にはその講堂が、私たちの来園を迎えてくれます。これらは現在の国立大学、信州大学の前身の旧制松本高等学校の校舎で、現在は市の施設として、本館には市立図書館の分館が入居するほか、各教室や講堂は市民活動等にも活用されています。
あがたの森公園は、毎年5月の最終週末に、手仕事の野外マーケット「クラフトフェアまつもと」が開催される会場としても知られていますが、日常から市民に親しまれる都市公園で、平和の広場から東には美ヶ原を望むことができる心地よい空間が広がっています。

まだすこし時間と体力に余裕があるようであれば、あがたの森公園に突き当たった道を右に折れ、しばらく足を進めてみてください。やがて、薄川(すすきがわ)に至ります。川を渡る前に、川沿い右岸の土手をすこしだけ川上に向かうと、歩行者専用の橋、見晴らし橋が川に架かっています。この橋上から望む山並みは、西に北アルプス、東に美ヶ原と、実に見事。天気がよければ、ごほうびのような風景と出会えるので、ぜひ足を延ばしてみてください。

以上、松本の文化芸術、そして都市のなかの自然の一端に触れることができる、あがたの森通り東側エリアの散策スポット案内でした。
MAP:B
日本、〒390-0815 長野県松本市深志3丁目7−8
日本、〒390-0874 長野県松本市大手5丁目4−25 list
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