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福江島編vol.１　暮らすように泊まり、まったりできる宿「ネドコロノラ」

地元のおしゃれさんが案内する小さな旅

2019.11.02

地方在住のおしゃれさんに、地元のとっておきの場所を案内していただく人気連載「地元のおしゃれさんが案内する小さな旅」。今月ご紹介するのは、2018年にユネスコ世界遺産に正式登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の主要スポットの一つとして注目を浴びている、長崎県の五島列島。教会以外にもきれいな海や山などの自然が豊富で、新鮮な魚介類やブランド牛の五島牛などおいしい食材もたくさん。のどかで穏やかな島の雰囲気が気に入り移住する人も多いそう。

５つの島からなる五島列島の内、今回ご紹介するのは一番大きく島の中心部でもある福江島。案内してくれるのは、ゲストハウス「ネドコロノラ」のオーナーである廣瀬愛さんと牧山萌さんです。ゆったりとした島時間に魅了され移住をしたお二人が、都会の喧騒から離れリフレッシュできる福江島のとっておきスポットをご紹介してくだいます。

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こんにちは。ゲストハウス「ネドコロノラ」の廣瀬愛と牧山萌です。通称「ノラ」があるのは、九州の最西端、五島列島の福江島。本日から４回にわたり、私たちが暮らす福江島をご紹介します。

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長崎港からフェリーで約３時間。水平線が続いた先に五島列島の島並みが現れます。大小約140の島々からなる五島列島の中で、南に位置する大きな島、それが福江島です。隠れキリシタンの教会群や青い海など、見どころがたくさんあります。船の他に、飛行機でのアクセスも可能です。そして、港からさらに車で約30分。島の反対側、荒川という小さな港町に「ネドコロノラ」はあります。

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築約90年のお家を大工さんや仲間たちとリノベーションして、2016年８月にオープン、今年で３周年を迎えました。１階はフロントと共有のキッチン、リビング。２階は畳のお部屋でお布団をひいて寝られるドミトリーになっている、定員10名の小さな宿です。

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近くには１軒の食事処もありますが、ぜひ一度試してほしいのが、ノラのキッチンで地元の食材を使い料理すること。島には野菜も魚も肉も果物も、新鮮で安く、そして美味しい食材がたくさん！　港からノラへ向かう途中にある店で、そうした食材がすぐに手に入り、簡単な調理でおいしく食べることができます。スーパーの刺身でさえ、五島近海で朝とれたばかりのもの。調理器具、調味料が充実し、使いやすさを考えて作ったノラ自慢のキッチンで、地元の食材のおいしさを味わっていただきたいです。基本的に年中美味しいお魚が獲れますが、冬場はタチウオ、イサキ、カワハギ、ウチワエビ、などが美味しく頂けます。丸々と太ったタチウオはムニエルにしたり、お刺身を梅のタタキと合えたり。イサキは柚子胡椒を醤油にといてお刺身で。カワハギは肝と一緒にお刺身。ウチワエビはアオサを加えてお吸い物にするとおすすめです。それぞれの食材に合わせて、いろんな食べ方がありますよ！

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夕食時のキッチンでは、島の食材をつかった料理をみんなで作ったり、さらにはノラの近くの海で釣った魚を捌いて調理している旅人もいたりします。

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また、宿泊の他に様々なイベントも開催しています。月１回の「はじめてのアシュタンガヨガ」や不定期でやっている「スパイスの会」。その他、リトリート、セルフお灸教室、手芸教室、アスパラ収穫と味わう会、フリーマーケットなど。私たちで企画をしたり、島に暮らす仲間とコラボしたりして内容を決めています。イベントは、島で好きなこと、楽しいことをみんなでやろうという気持ちから開催しています。普段の宿泊は、ほとんどが島外のお客さんですが、イベントの参加者は島内の人が多く、そこに偶然泊まっていた旅行者が加わるなど、新たな出会いも生まれています。

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ノラがある荒川地区にはゆったりとした島の時間が流れています。漁船のエンジン音やトンビの鳴き声、風に運ばれて漂う潮の香り。港を散歩していたら地元の人との立ち話がはじまって、島の見どころや美味しいものについて、いろいろ教えてくれるかもしれません。宿で居合わせた人と語り合うのもいいし、ハンモックにゆられてのんびりお昼寝もできます。荒川地区は温泉地でもあるので、すぐ近くには足湯や源泉掛け流しの銭湯「荒川温泉」もあります。