本と人との新しい出会い「御書印」巡りにGO!

編集部ブログ
2020.03.21

こんばんは。インスタグラム担当のウメダです。

「ウメダさん『御書印』って、知ってますか?」というメールをいただいたのは、2月の初めのこと。メールの主は、昨年まで「大人の江戸歩き」を担当してくださっていたライターの森 有貴子さんです。

 

「御書印」とは、書店を訪れると入手できる「印」のこと。訪問した日付と書店員さんが選んだ本のタイトルや一節などが記入され、最後にそのお店オリジナルの印が捺されます。いわばお寺や神社でいただく「御朱印」の本屋さん版。

 

書店さんと出版社の有志が立ち上げ、31日からスタートしたこのプロジェクト、SNSなどでは「御書印」集めをした人の投稿が続々アップしている模様。本と本屋さんににまつわることならば、これは応援したい! それにはまず自分が体験しないとね。ということで、声をかけてくださった森さんと一緒に3月某日、都内で「御書印」巡りをしてきました。

 

その成果がこちら。ジャン!

 

  

まず初めに訪れたのは、定点観測している神保町の「東京堂書店」。手書きしてくださったのは夏目漱石の「三四郎」の一節です。

日本橋「タロー書房」は、岡本太郎さんが描いたロゴでも有名。おすすめの一冊も岡本太郎著『自分の中に毒を持て』でした。

千駄木「往来堂書店」の印は名物店長・笈入建志さんのキャラクター! 

宮澤賢治の一節を書いてくださったのは、神保町「農文協・農業書センター」。

大型書店さんも参加しています。神保町「書泉グランデ」は児童文学の名作『ごんぎつね』の衝撃のラストシーンから。子どものころ、泣いたなー。

今回、初めて訪ねた神保町「猫本専門 にゃんこ堂」。店内は猫に関する本やグッズでいっぱい! 選書は猫本の王道「吾輩は猫である」。

 

選書も印も、お店の個性が表れますねー。『ごんぎつね』を読んだのは小学生頃だったかな? 後悔やすれ違い、どうにもならない誤解など、今思うと<人生>というものを教えてくれた最初の<物語>だったかも? 仕事柄、書店さんへ足を運ぶ機会は多いけれど、ふだんは自分が興味のある棚周辺に目がいきがちです。書店員さんが勧めてくださる本、というのは読書の楽しみを広げてくれますね。

そして書店員さんとの会話も「御書印」のご利益(?)のひとつかもしれません。「御書印ください」のひと言から、なぜこの印なのか? この一節はどの本から? など会話がスルスルと進みます。これも「本」という共通の楽しみがあるからこそ。

スタッフの高橋さんが見事な筆さばきを披露してくださった、千駄木「往来堂書店」。大型書店ではないけれど、ここに行くと必ず「読んでみたい本」と出会えるので、定期的に通っています。

 

今回、初めて訪れた「農文協・農業所センター」。レジコーナーに「御書印帖」の手作りポップが。明るく、お話上手な店長の荒井操さん。「主婦生さんの本も置いていますから、ゆっくり見ていってくださいねー」と優しく声をかけてくださいました。

 

「日本の農家・農村・農業を守る応援団」として、農業・園芸、食、地域づくりの専門書を扱っています。おすすめのジュースや蜂蜜、植物の種などがあるのも楽しい。

 

個性あふれる「印」は、コレクター魂に火をつけますね。笑。

 

東京だけでなく、各地で46のお店が参加しているそうなので、旅先に「御書印帖」を持参して書店巡りをするのも楽しそう。ちなみに、今回印を捺していただいたのは、スタート記念として無料配布していた御書印帖(冊数限定のため、なくなり次第終了です)。いただいた御書印は1か所あたり100円〜200円の有料です。

参加店など、詳しい情報はコチラをご参照ください。

 

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