愛すべき「高田耕造商店」のやさしいたわし各種

「高田耕造商店」は、和歌山県にある棕櫚（しゅろ）のたわし専門店です。

昔は、和歌山県の重要な産物であった棕櫚ですが、輸入品の棕櫚やパームヤシなどにとって代わられ、国内で棕櫚を手入れする農家が減り、棕櫚山が少なくなってしまいました。「これからも伝統の棕櫚産業を守っていくためには、まず、棕櫚山を守らなければならない」、そんな想いから三代目である高田大輔さんが棕櫚山の育成プロジェクトを立ち上げられ、長い年月をかけて良質な棕櫚の栽培を行われてきました。

 

 

その手入れされた棕櫚のうち、厳選された良質なものだけを、からだ用たわしなどの製品で使用しています。耐久性やお値段的にも気軽につかえるものが必要とされるキッチン用品やホウキといった日用品には、コシの強さが特徴の輸入棕櫚を使用しています。

 

たわしといったら硬くてゴワゴワしたイメージですが、「高田耕造商店」のたわしに触れると、その柔らかさにまず驚きます。棕櫚は適度な硬さとしなりを持っており、繊維が汚れを掻き出すように表面を傷つけることなく、汚れだけを落とします。器や鍋には優しく、汚れには厳しい優れものです。

 

野菜の泥落としにも棕櫚たわしが大活躍。野菜の表面を傷つけることなく、泥だけを落とします。プロの料理人にもリピーターが多いとのことですが、使うとその品質の良さに納得です。

 

品質の良さもさることながら、形や大きさも様々で、いわゆる「たわし」の形にはとらわれない個性豊かなたわしばかりです。丸っこいものから細めのもの、ねじってあるもの、ごく小さいのもの……。

うちのお店では、たわしを「可愛い」と買っていかれる方が多く、そんな反応もとても嬉しいものです。

 

わたしにとっても、億劫な家事を楽しめる道具のひとつとなっています。用途ごとに使い分けているいくつものたわしが台所にぶら下がり、出番を待つ姿は何とも愛らしい風景です。

 

 

「毎日使うものだからこそ安心して使えるもの、10年、20年と長くお役に立てるものを提供したい」

 

機械ではなく職人の手でひとつひとつ丁寧に作られるたわしには、そんな「高田耕造商店」の想いが込められています。

 

店頭、オンラインストア共にご覧いただけます。ぜひ優しい使い心地をご実感ください。