何年、何十年と使い続けられる道具。木部大資さんの煤竹箸

今日のひとしな
2020.10.08

~「ツクリテ」よりvol.8 ~

熊本県山鹿市にあるギャラリー「百花堂」。
 
畳屋だった長屋を改装した趣あるギャラリー奥の工房で、竹工作家の木部大資さんが店番をしながら製作をされています。
 

使われているのは、主に煤竹と真竹、孟宗竹。百年以上経つ茅葺屋根の骨組みに使われていた煤竹や木部さん自らが採って来られる真竹、孟宗竹を材料に、箸やバターナイフ、菓子切り、茶さじなど様々な竹の道具を作られています。
 
 
古い茅葺き屋根に使われていた煤竹は、将来的に確実に減っていく、限りある貴重な材料です。その貴重な材料の中から割れたものなど使えないものを除き、状態の良いもので使えるものを厳選。さらに、その中から箸を作ることができる、厚みのある僅かな煤竹だけが箸作りの材料となります。
 
長い年月、囲炉裏の煙で燻された竹は表面に油分を含み水分が沁みにくいのでカビにくく、また虫がつきにくいので、丈夫で長持ちするのが特徴です。
 
 
表面は上品な飴色で、時間が育てた奥深さがあります。長年茅葺き屋根の骨組みとして支えてきた竹が、その次にまた何年も何十年も使い続けられる道具へと生まれ変わるのです。
 
 
煤竹箸は一膳一膳異なる表情を持っていますので、ひとつとして同じものはありません。対になれるのはお互いに決まっています。なんだかそこがとても人間らしくて、余計に愛着が持てるのです。
 
道具ひとつで得られる、日々の暮らしの豊かさをぜひご実感ください。
 
煤竹箸/木部大資  
節無し¥3,800(税込)、末節 ¥4,000(税込)、中節 ¥4,800(税込)
 

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