暮らしの余白を遊ぶ「tipra studio(チプラスタヂオ)」の鉄オブジェ

今日のひとしな
2020.10.09

~「ツクリテ」よりvol.9 ~

「tipra studio(チプラスタヂオ)」は京都在住、ささたにさんご夫婦のおふたりで制作活動されています。
 

ご主人のりょうさんが鍛鉄による金物加工を中心に、門扉・フェンス・階段・手摺など住宅周りの製作。さらにスツールやオブジェなどの作品も作られ、奥さまのちなつさんが金物加工で生活周りの作品、フックや飾りなどを作られています。
 
 
「tipra studio」とはお店のオープンからのお付き合いで、その間ずっと変わらずお店の色となり続けてくれています。お店の外看板も「tipra studio」にお願いして作っていただいたプレートを使用しています。店名は私が入れて、外で少し錆びてきた所で錆止めのスプレーをかけています。お月様のようにぽっかりと浮かぶ様がとても気に入っています。
 
 
「tipra studio」の鉄の作品の数々は、どれもおもしろく、愉しいものばかりです。「何に使うのですか?」とよく問われるほど、一見すると実態の分からないものが多いのですが、わたしとしては、とてもおおらかで自由度の高いものばかりだと感じます。

作られているご本人たちもおおらかで豊かな感性を持たれていて、その個性や人柄がそのまま作品に出ているような気がします。
 

使い方には正解など無く、ただ壁に掛けたり、天井から吊り下げたり。どこかで摘んできた植物や、庭やベランダの植物を無造作に引っ掛けておいたり、拾った落ち葉や木の実を飾ってみたりしても楽しい。遊び心を暮らしの中に落とし込むようなイメージです。

自由でユーモラスな発想で生み出される数々の作品には円をモチーフにしたものが多いのも特徴的です。円の重なりや連なり……それぞれが連動するかのように、どの作品を重ねたり繋げても不思議としっくりと合わさります。

錆止めの加工はあえてされていません。「風化によって錆びる過程までも共に楽しんでほしい」とおっしゃいます。
 
 
自然な流れとともに変化し朽ちてゆくものを緩やかに受け入れられることの素晴らしさ。その暮らしの余白には「tipra studio」の作品がとてもよく似合います。

店頭または、一部商品を除いてオンラインストでもご覧いただけます。
 

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ツクリテ

北九州市門司区柳町2-6-29-101
TEL:093-342-9251
営業時間:11:00-17:00
定休日:月/日(第1・3)
https://www.tsukurite.info/
Instagram「@tsukurite

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