そばに置いておきたい 木工作家・高野夕輝のかわいい木彫り

今日のひとしな
2020.12.13

~「Less」よりvol.13 ~

木彫りと聞いて北海道の人は何を思い浮かべるだろう? 大抵の人は鮭をくわえた熊だろうか。

鹿追の木彫作家、高野夕輝さんは木彫りを生業としている。

元々、大阪の「graf(グラフ)」にいた頃に出会っているのだが、北海道に戻ってからセルフビルドで工房を建てるという話しをしていたのは数年前。

今では押しも押されぬ熊彫り会のアイドル的存在に(笑)。とは言え、一つの作品を生み出すまでの時間と労力や技術、造形力など、現代作家としてきちんと評価されるべきだと思っている。

彼の作品は”山”と”熊”。
その土地で生息してるヒグマや、いつもそこにある十勝岳連邦の景色。

樹齢何十年というその土地の木をわけてもらい、乾燥させ、玉切りにした丸太と会話しながら斧やノミで彫る。途中までは”山”になるか”熊”になるかはわからない。

「彫っている時の感覚はどんな感じ?」と少し不躾な質問をしたところ、「衝動と理性のせめぎ合い」と返ってきた。

木も生き物。手を動かしながらの木との会話や作品をつくるに至るまでの時間も加わって、瞬間瞬間で変わるもの。それはボクらを経由して、誰かのもとに行ったあとも変化するもの。

高野くんの家での会話で「今日は良い山や熊が彫れた」というと家族みんなが喜んでくれるという。そんな高野くんの暮らしから生まれる木の彫刻はいいものが出来上がった時にだけ入荷します。

運が良ければお店でぜひご覧ください。

そして、イベント用にストックしてあった「熊彫図鑑」も店頭に出しちゃいます。

先日まで東京の「CLASKA Gallery & Shop "DO" 」で行われ、大盛況だった『東京で、熊さんかい?』も記憶に新しい東京903会の著書。全国の熊彫LOVERSが涙する内容、永久保存版間違いなしの愛が詰まった一冊です。興味のある方もこの一冊をきっかけに興味を持つ方もぜひ。

 

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「on the table」
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