お店でも日々使っている「HASAMI PORCELAIN」の器
~「Less」よりvol.17 ~
東川のお店2Fの「on the table」では様々な器を使っているのですが、その中のひとつに長崎の波佐見焼でもある「HASAMI PORCELAIN(ハサミポーセリン)」の器がある。
実は友人がデザイン、ディレクションを手がけていて、プロトタイプ(最初の原型)の頃から見ていたので感慨深いものがあります。そのコンセプトやデザイン、サイズ感、佇まい、使い勝手、器好きの色々な観点から見てもとてもいいプロダクト。
手がけているのはLAで「tortoise(トータス)」というお店をされている篠本拓宏さん。雪山仲間でもあるタクさんのセンスや人柄は割愛します(笑)が、僕の憧れる人の一人。今の状況が収まったらまたゆっくりとLAを訪れたいものです。
古くから伝わり、未来のスタンダードとなるようなテーブルウェアが生まれるのをそばで見られたことをとても嬉しく思います。
「HASAMI PORCELAIN」の魅力は、器が手や口に触れた時の感覚にある。
「陶器に比べて引き締まったシャープさがあり、通常の磁器よりも優しく有機的な感触が心地よい。独特の素材感によってもたらされるマットな風合いと色彩は、どんな食材と合わせても違和感がなく、フードやドリンクを引き立ててくれる。
このフォルムには、一切の装飾性がない。日本の伝統的な形態の根本でもある、潔くすっきりとした直線。機能と製造工程の必然性から導かれた、意味のある曲線。シンプルな線のみで構成されている「HASAMI PORCELAIN」のデザインは、いくつもの器が重なり合い、フォルムがリピートすることで、いっそう美しい調和をつくり出す。
「HASAMI PORCELAIN」の器のサイズは、一定のモジュールに従っている。マグカップ、ボウル、トレイなど個々のアイテムが共通の直径でデザインされているため、自由なスタッキングが可能で、収納時や運搬時も無駄がない。さらに、トレイがボウルのフタになり、単体では大型のプレートとしても使えるように、多機能性も備わっている。
単一の工場で大量生産される食器と異なり、釉掛けをはじめ多くの工程で手仕事が欠かせない「HASAMI PORCELAIN」の器。波佐見地方の製陶業には昔から分業制が受け継がれ、その製造に複数の窯元がかかわっていて、季節や気温により窯の中の環境も変化する。そのため「HASAMI PORCELAIN」の器はひとつずつ個性をもち、素地が赤みを帯びていたり、釉薬の質感に変化が見られたりする。
フォルムやサイズも、わずかな個体差が生じることがある。こうした個性は陶磁器ならではの味わいであり、独特の景色をつくり出すもの。画一的な工業製品にはない、陶磁器本来の魅力がそこにある」。
(オフィシャルHPより抜粋)
「HASAMI PORCELAIN」
日本有数の窯業の盛んな地、長崎県波佐見町。この地で約400年前の江戸時代につくられはじめた磁器は、当時から日本各地はもとより、長崎港を経てヨーロッパへも出荷された。早くから量産体制が整えられたため、日用の食器としての確かな質と価格を実現したことが知られている。豊かな伝統は、現代まで脈々と受け継がれてきた。「HASAMI PORCELAIN」は、篠本拓宏氏(tortoise)のディレクションにより、こうした遺産を現代のコンセプトで革新するテーブルウェアとして生まれた。
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「Less Higashikawa」
北海道上川郡東川町南町1-1-6
TEL:0166-73-6325
営業時間:12:00~18:00
定休日:水曜日,不定休
https://less-web.shop/
Instagram「@less_higashikawa」
「on the table」
北海道上川郡東川町南町1丁目1−6Less Higashikawa 2F
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営業時間
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[金〜日曜日]11:30〜24:00(酒場時間17:00〜24:00)
定休日:水曜日、第1・第3火曜日
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「Less Asahikawa」
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定休日:水曜日
http://less-style.net/
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