一見、革のよう?!「yurukuru(ユルクル)」の柿渋染めエプロン

今日のひとしな
2021.03.03

~「nagaya.」よりvol.3 ~

「nagaya.」では四国の作家さんのものを積極的に取り扱いしております。その中で、「nagaya.」のスタッフも日々着用している「yurukuru(ユルクル)」のエプロンについて、今回はご紹介させて頂きます。

「yurukuru」の弘瀬夫妻は、四国の最南端の高知県・足摺岬の近くで柿渋染めを中心とした染物と縫い物をされています。

柿渋は青柿を絞り発酵させて生まれる昔から使われてきた天然染料です。防水性、防腐性、防虫性に優れており、日本人の生活の知恵として紙や布や木に塗る事で、生活資材としても幅広く使われてきました。柿渋は太陽光に当てることで発色し、その色合いを深めます。そのため何度も染め、太陽光へ当て乾燥させ、水洗いを繰り返し、生地に深みを増す……という手間をかけて作られています。

スタッフが使用して一年経過のものになります)

柿渋染めのリネンは、一見ゴワゴワとして革のような風合いです。

「yurukuru」のエプロンをつけていた初期のうちは、よくお客様に「革ですか?」と聞かれました。しかし、次第に馴染んでリネンの柔らかさが出てくると、デニムのエージングの過程で出てくるような柿渋特有のチョークライン(白い線)が入っていきます。よく手を当てる部分や紐部分はクタクタになって、使っている方の個性に合わせたいい風合いに変化して行きます。

「nagaya.」ではだいたい年に一回注文をしているのですが、徐々にアップグレードしていて、最新版はポケットにペンホルダーが付いたり、手ぬぐいをかけるループがついたり、紐がずり落ちにくいように紐のストッパーもついたりと、使い手の痒いところに手が届くデザインになっています。店頭では女性だけでなく男性の方もよく購入して頂いています。

そして嬉しいことに、染めが薄くなったり、破れたりほつれたりした場合は「yurukuru」が補修をしてくれます。長く暮らしに寄り添うアイテムかと思います。

 

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