記憶に残る色に盛りつけて 結城彩さんの器

今日のひとしな
2021.03.23

~「nagaya.」よりvol.23 ~

昨日ご紹介した、少し変わった形の器。同じように食卓の雰囲気を少し変えてくれる、釉薬の色とグラデーションが印象的な結城彩さんの器をご紹介させていただきます。

「天の」と名をうたった器を作る結城さん。石川県在住の作家さんです。お話しするとふんわりと優しく、お会いした余韻が印象に残る方です。

「作家さんは、性格が作るものに出るなあ」といつも思いますが、結城さんの器もまさしくそんな雰囲気です。優しさの中に少し尖ったような、独自の世界観があります。

シンプルで薄いすっとした形の器に、様々な色合いの独自の釉薬を使っています。グレーから白にかけたグラデーションや、つぶつぶとした小さい結晶のような模様がとても空のようで「天の」と名付けられたのも納得です。

「焼き物は焼いてみないとわからない」と、いろんな作家さんがお話しされます。どんなに正確に形を作っても、最後は窯で焼いて自然の出来上がりに任せるという面があるのが陶芸の面白いところなのかもしれません。

結城さんの器で、特に印象的なのは紫のシリーズ。

「あの紫の器、また入荷しませんか?」と店頭でお客様に声をかけられることもあるくらい、一度見ると記憶に残るカラーだと思います。私も初めてお見かけしたのは大阪の「ともしびとの集い」というクラフトフェアでした。紫のグラデーションカラーの花器をずらりと展示台に並べていて、とても惹きつけられてお声がけさせて頂き、そこから縁が繋がっています。

なかなかない紫色は、一見使いにくい? と思いきや、盛りつけるものをパッと引き立ててくれる頼もしいひと皿です。特にデザートを盛りつけるのがお気に入りです。

4月24日から、色をテーマにした器の三人展にて結城さんもご参加予定です。オンラインショップでも販売予定ですので、お楽しみに。

 

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nagaya.

住所:徳島県徳島市沖浜町大木247番地
TEL:088-635-8393
営業時間:12:00-18:00
定休日:木曜、金曜
オンラインショップ
instagram:@nagaya.tokushima

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