台湾文化を現代に 「Kamaro’an(カマロアン)」のシンプルなアイテム
~「文月」「道具屋nobori」よりvol.23 ~
台湾の先住民族の土着文化にインスパイアされて生まれた、「KAMARO’AN(カマロアン)」。伝統工芸やその文化的価値観をシンプルなデザインに落とし込み、熟練した先住民の織り手によって丁寧につくられています。
ブランド名の‟Kamaro”とは、台湾の先住民族であるアミ族の民語、‟パンツァハ”に由来し、「生きる場所」を意味します。
アミ族の伝統文化と労働環境を守るべく、彼らの織物の技術を生かしながら無駄を削ぎ落とし、伝統工芸と現代の感性を融合して生まれた機能美は、洗練されているのにどこか懐かしいような心地よさを感じます。
(左)Woven Card Case ¥12,650、(右)Woven iphone Pouch ¥18,150
(左)Woven Pen Case ¥14,850、(右)Woven Card Case ¥12,650
革製品はすべて、草や木の汁などから抽出したタンニン(渋)を使って皮をなめしたイタリア産ベジタブルタンニンレザーのヌメ革を使用。表面加工をほとんど施さない自然のままのヌメ革は、適度な厚みがあり滑らかな手触りが特徴です。本革ならではの風格と素朴さを持ち合わせたデザインは、オーナーの出身地ということもあり、台湾に縁の深い「文月」のクラシカルながらもモダンなファッションや空間ともしっくりと馴染みます。
Woven Triangle Bag (36cm)¥16,280、(58cm)¥23,980
しっかりとした厚みのある16ozのコットンキャンバス地を使用。レザーを緻密に編み込みんだ美しい持ち手は、使うほどにくったりと柔らかく手になじみ、じんわりと艶が増し、深みを帯びて飴色になっていきます。持ち手は取り外しが可能なので、時折バッグ本体の生地を洗うことでいつまでも綺麗にお使いいただけます。
実はこの日本のあづま袋を彷彿とさせるデザインは、台湾が日本の植民地だった歴史から生み出されたもの。カジュアルから綺麗めのスタイルだけでなく、和装にも相性がよく、幅広いシーンで活躍してくれます。
Woven Lid Bag ¥43,780
台湾先住民族の伝統的な道具箱をモチーフにデザインされた、ボックス型ショルダーバッグです。
蓋の両サイドについたリングに通した肩紐はバッグ本体に繋がっているので、スムーズに開閉ができます。台湾先住民の細やかな編工芸品の技術が生きるリングは、ミニマルなデザインのささやかなアクセントに。使い込むほどに表情豊かなベジタブルタンニンレザーの経年変化を楽しめます。
Riyar Light 35cm ¥46,750
長い年月をかけて培われてきた技術を現代の暮らしに受け継ぎ、先住民族の伝統と文化を守るプロダクトでもある「KAMARO’AN」。日本人の私たちも親しみを感じる手仕事の温かさに、使い続けるほど心が満たされること間違いないです。
シンプルで上質な美しさを、ぜひ手に取って確かめてみてくださいね。
text: スジノ(文月)
「文月」
住所:東京都台東区寿3-7-1
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日
https://fuzukikuramae.stores.jp/
instagram:@fuzuki.kuramae
「道具屋nobori」
住所:東京都台東区寿2-9-17
営業時間:11:00~18:00
https://fromafar.stores.jp/
instagram:@douguya_nobori
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