どんな料理も受け止めてくれる 陶芸家・前田美絵さんの器
今日のひとしな
2021.07.15
~「oku」より vol.15 ~
土の表情が豊かな、陶芸家・前田美絵さんの作品。
以前は色の付いた釉薬を使用されていた前田さん。近年は透明釉や木を燃やして作った灰などのシンプルな釉薬を使用し、土自体の色や素材感が面白い作品を作っていらっしゃいます。
土の種類も決めつけず、原土から磁器土などさまざまな土を使い、表情を探っていらっしゃいます。
原土のシリーズ。
掘ったままのまさに土の状態から、石やゴミを取り除いて、粘土を作るところから制作されています。
カップにもなるし、小鉢にもなるし、アイスクリームなどを入れてもかわいいです。
半磁器の作品。なんでも受け止めてくれそうな、やわらかな白。
どの作品も、前田さんそのもののようなやさしくてあたたかい空気を纏っていて、日々の暮らしにやさしく寄り添ってくれます。使い込むほどに育っていく器なので、気負わずに毎日使っていただきたいです。
前田さんの作品は、同じ色や形がほとんどないので、その時その時の出会いを愉しんでいただけたら幸いです。
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oku
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