環境に配慮したピッグスキンから 「sonor(ソナー) 」のレザーバッグ
~「oku」より vol.23 ~
明日から当店にて、「sonor (ソナー)」の展示会がはじまります。
「sonor」は、国産の豚革を使用した革小物やバッグのブランド。革本来の風合いを生かした、シンプルでかろやかなアイテムを、作家の園田さんがひとつひとつ思いを込めて制作しています。
製品洗いしている‟ARAI”シリーズ。
はじめは紙のようにパリッとしていますが、使っていくうちにやわらかくなりツヤが出てきます。使いながら‟育てていく”バッグです。
製品染めをしている‟some”シリーズ。
独特な深くきれいな⾊と⾵合いが特徴です。こちらも使っていくほどに艶感と柔らかさが⽣まれます。
「sonor」が使用している豚革は、厳しい環境基準をクリアした「日本エコレザー認定」のピッグスキン。使わなければ捨てられてしまう食肉の副産物の革を使用しています。なめしは下町の小さな工場にてミモザなど100%植物性のタンニンを使用した「タンニンなめし」が施されています。
エコレザーには傷や色ムラがあったり、場所によって厚さが違うこともありますが、「sonor」では、そのような箇所も捨てることなくすべて使用しています。
普段目にする革はきれいなものばかりなので、革が動物のものだということを忘れてしまいそうになります。ですが人間の肌に違いがあるように、豚にも個性や季節による変化もあるのは当然のことなのだと、「sonor」に出会って気付かされました。
工業製品と違い個体差がある革のバッグたちには、自然と愛着が湧いてきます。
環境に配慮した素材を使うことで、「タンナー(製革業者)さんの素晴らしい技術を伝え、持続可能な素材、少しでもよい環境を未来に繋いでいきたい」という園田さん。素敵な作品に秘められた熱い想いに、背筋が伸びる思いです。
「sonor」のポップアップは今回で2回目なのですが、前回は初の緊急事態宣言が発出された昨年4月だったため、ほとんど実物を見ていただくことができませんでした。今年は皆様にご覧いただけることを祈って。まだまだ難しい状況ではありますが、お近くの方、お近くにお越しの際はよかったらぜひお立ち寄りください。
会期後半か終了後にはオンライン展示も予定しています。詳細は決まり次第Instagram等でお知らせしますので、遠方の方もぜひチェックいただけたらうれしいです。
オンラインショップはこちらから
(全て画像提供:「sonor」)
→その他の「oku」の記事はこちらから
→その他の「今日のひとしな」の記事はこちらから
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。