"文字”を飾るということ 100年以上前のフランスの……
~「berkarte」より vol.27 ~
3月も終盤、暖かい春を感じる時間が、また少し増えてきた気がします。クローゼットの入れ替えをしながら、アウターやセーターがまだいるような、いらないような、寒さがまだ残る春のはじめ、そんな迷いが出るようになってきました。気分はもう春へ。分かりやすく明るい色を手にしてみたり、新しいスニーカーに履き替えてみたりして、新たな気持ちになれる様に日々身の回りを整えています。
衣替えついでに生活スペースの模様替えもしたくなります。大物家具の配置を変えてみたり、動線を変えてみたり。何かを無くすのも効果的。一旦物を減らしてみて見える景色をシンプルにしてみると、何も描かれていないキャンバスのような新鮮さで、次のカラーを落ち着いて決めることができます。
これからの気分を高めてくれる、新たな「飾り」は何がいいでしょうか。緑を増やしてリフレッシュ出来る自然多めの空間、もしくは絵を飾って絵画の色を壁にプラスするのも良さそう。いろんな国の焼き物を置いてテーマを楽しむのも良いですね。
例えば、こんな「文字」を飾るなんてどうでしょう。
カリグラフィーの流れるような筆記体が美しい‟ディード”。
ディードとは、登記証書のことを言います。今の時代、なぜ証書を飾るのか…と思うかもしれませんが、ただの証書とは違ってこれには特別な雰囲気があります。
19世紀初期の契約証書は全て手書き。インクで書かれた文字は息を呑むほどの美しさがあります。内容は土地の売買契約等、二者において交わされた内容。くだけたタッチの筆記体と、やや斜めに書かれた文字、経年変化による褪せた風合いなど、量産されるものとは違う唯一無二の個性が詰まっています。100年以上の時を経て、インクが滲む事なく現世に残ったアートの様な紙なのです。
額装したこのディードはひとつの絵画の様。シンプルな壁、玄関先、リビングのローボードの上などに花を添えてくれます。他にはない世界観、雰囲気をそっとシンプルに。またいつもと違った空間作りに一役買うかもしれませんね。
新たな生活や身の回り品を整えるのことも考える頃。今の時間の流れをそのままに、少し春色を取り入れることで気持ちのリフレッシュをしたいものです。
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