目にも涼しい、着ても涼しいおしゃれ布「長尾織布」の阿波しじら織
~「ラシクルモール」より vol.29 ~
今日はスタッフ井上が、粋なひとしなをご紹介します。それは、阿波しじら織。
阿波しじら織とは、徳島に古くから伝わる美しい織物です。明治時代のはじめ、一般庶民がまだ絹布を使うことができなかった時代に、木綿の織物が研究される中、偶然の出来事も相まって生まれた織物なのだそう。見た目の美しさはもちろんなんですが、その手触り、肌触りの良さといったら! とにかくサラッサラです。
写真をよーく見てみてください。布の表面が、少しボコボコと突起しているのがお分かりになるでしょうか? 実は、この凹凸がしじら織の一番大きな特徴であり、サラサラの秘密。“シボ”と呼ばれるこの凹凸、縮(ちぢみ)のおかげで、肌に触れる生地の面積が減って、より通気性が良くなり、サラサラッとした肌触りになるんです。
しじら織はここ阿波・徳島が有名。昭和53年には阿波藍を使った「阿波正藍しじら織」が国の伝統工芸品にも指定されました。徳島市内にある「長尾織布」は、阿波しじら織の商品を製造販売する、老舗中の老舗織元。明治30年に創業し、糸を染めるところから織物まで、すべての工程を一貫して手掛けています。
工場の中は、昔ながらの糸巻き機や織り機が所狭しと並び、圧巻の光景! 阿波しじら織や長尾織布についてはつい先日から「ラシクル」で連載がスタート。全3回予定していますのでぜひご一読ください。
「ラシクルモール」では、「長尾織布」のさまざまなアイテムを取り揃えていますが、しじら織の魅力を存分に楽しめて、これからの季節におすすめなのが、なんといっても甚平! 蒸し暑い夏場にはとにかく涼しくて軽くて気持ちがいい! 実際に、「着心地が良いので夏場の部屋着にしています」というお声も聞きました。しかも、綿100%なので吸湿性もバツグン。肌が弱い方や化繊が苦手な方も安心して着られるので人を選ばず、贈り物にもピッタリです。子ども用の甚平もご用意がありますよ。親子や三世代コーデも素敵ですよね~。
そしてもうひとつ。私の愛用品、風呂敷を紹介させてください。私のみならず、スタッフみんなが猛烈に推奨しているのが(笑)、風呂敷文化! 風呂敷は最近、その機能美が見直されて、おしゃれなものもお店にたくさん並んでいますよね。ただ、風呂敷に馴染みがない私は当初、「どう使ったらいいんだろう?」と思っていました。でも、スタッフと一緒になって使い始めると、これが万能だと実感!
まず、小さく折り畳めて持ち運びが便利。ハンカチ感覚でバッグに入れておけるからかさばりません。買い物をすると、風呂敷を取り出してバサッと広げ、購入したものをどんどん風呂敷の上に乗せて(あんまり乗せすぎるのは禁物ですが)、最後にギュッと包むだけ。大雑把な私にもってこい(笑)! 「あ、マイバックを忘れた!」なんてときもこの風呂敷があるからノープロブレム。レジ袋問題とはおさらば~。
実用面だけじゃありません。見た目の美しさを生かしてバッグにすることも。結び方ひとつでほら、こんなに粋なバッグに早変わりしちゃうんです。しかも、普段着と合わせても違和感がないからコーディネートのワンポイントとしてお世話になることもしばしば。
ほかにも、瓶を包んだり、手土産を包んだり……。いつの間にか、風呂敷の包み方も随分マスターして、すっかりその魅力にハマっています。このしじら織の風呂敷を持ち歩いているだけで「素敵やね~」なんて言われることもあり、しっとりとした大人の女性に一歩近づいていたらいいなと、ニマニマしています(笑)。
「ラシクルモール」では大小2種類の風呂敷を取り扱っていますが、私は大判サイズを愛用中。思い立って、実家の古い棚の上に掛けてみたところ、「あら、いい感じ! 雰囲気出るなあ〜〜!」と、インテリア好きの母と大盛り上がり。インテリア雑貨としてもアレンジが効きそうですよ。まさにこれは、“一布多鳥”(笑)!
徳島らしい涼やかな藍色ほか、カラーバリエーションも豊富。お気に入りの色を見つけて、一緒に阿波しじら織を満喫しませんか? 贈り物にもぜひ。
「長尾織布」
【女性用】 阿波しじら織・女性用甚平 フリーサイズ
【男性用】 阿波しじら織・男性用甚平 M/L
阿波しじら織・子供甚平
阿波しじら織風呂敷(大)※小サイズや大小セットもあります
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