20世紀のイギリスの伝統を次世代へ繋ぐ ヴィンテージのジョウロ

今日のひとしな
2022.12.01

~「LIFETIME」より vol.1 ~

はじめまして、「LIFETIME(ライフタイム)」の説田と申します。初回は自己紹介を兼ねて、イギリスより直接輸入している園芸用品の中から、古いブリキジョウロをご紹介いたします。


今から約20年前、家庭菜園にハマっていたのですが、国内では使いたい道具が見つかりませんでした。そんな時、20歳のころにニューヨークで暮らしていた時にはたくさん見かけたのを思い出し、「海外ならあるかも」と探してみると、ガーデニングが盛んなイギリスに山ほどあり、ならばとお店にも輸入して販売するように。

中でも心を奪われたものの一つが、ヴィンテージの使い古したウォータリングカン、ブリキのジョウロです。


数年前までは新品も販売していましたが、時代の移り変わりとともに製造が激減。入手が難しくなり、なかなか店頭に新品を並べることができなくなってしまいました。今、店頭には、味わい深いヴィンテージ品が並んでいます。

特徴的なのは、そのスチールの分厚さと持った時の重厚感。


また、ガルバナイズという錫亜鉛のいわゆるブリキ加工によるフラワー(表面の表情)の美しさ。


そして、緑青に覆われさらに経年変化を遂げた真鍮のヘッド。

使いたくなる、これらの‟三大要素”を満たすものは、今ではヴィンテージ品でしかない状況です。


2020年9月の「今日のひとしな」の連載などでもおなじみ、「futana」店主、友情出演!)

ご紹介の品はイギリスらしい型で、ピーターラビットの物語に出てくる形から、‟ピータラビットカン”と呼ばれることもあります。他にもコロンとした形のフレンチスタイルとかもあったりしますが、概ね2ガロン(約7リットル)が標準サイズ。


(写真は赤錆転換塗料で修復したもの)

この条件を満たすと、経年劣化しても、ご自身で手入れして長く使えるのです。錆転換剤で錆を取り除き、ハケで塗料を塗って……と、マニアックになりすぎるので割愛しますが(笑)。

昨今、丁寧に暮らすという言葉をよく耳にするようになりましたが、‟丁寧に生涯を全うする”というのが当店の流儀です。屋号が「LIFETIME」である所以です。


話が少し逸れたので戻します。ブリキジョウロはズバリ言って重いですよ(笑)。さらに水が入りますからね。

ただ、こういうブリキジョウロで水やりをする「やっている感」ってとても大切。機能性だけを追い求めるなら、プラスチック製の軽くて丈夫なものがあります。「手が掛かるほどに愛おしい」と思うなら、先に書いた三大要素を満たすブリキジョウロは最高の道具になります。農家さんや造園業は別として、娯楽としてガーデニングや家庭菜園をするなら、使う道具も含めて隅々まで楽しみたいものです。


時を超え、国を超え、ガーデニングの伝統を受け継いできたブリキのジョウロ。次の世代に受け渡す使命を感じながら、大切に使って欲しい一品です。

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LIFETIME/ライフタイム(京都)

住所:京都市北区紫野上築山町21
電話:075-415-7250
(※少人数での運営の為、お電話に出られない時があります)
営業時間:13:00~17:00
定休日:水曜、日曜
HP : https://lifetime-g.com/
instagram:@lifetime.kyoto

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