自由から生まれるデザイン マイヤ・イソラ

今日のひとしな
2023.03.17

~「free design」より vol.17 ~


フィンランドのプリントテキスタイルメーカー「マリメッコ/marimekko」で、もっとも有名な柄といっても過言ではない「ウニッコ/Unikko」。大胆に描かれた「ケシの花」と、パッと目を引く配色が印象的です。本国フィンランドで、知らない人はいないのだとか。
日本でも人気が高く、最近街を歩いているとウニッコ柄を見かける機会が増えたように思います。

この「ウニッコ」をデザインしたのが「マイヤ・イソラ/Maija Isola」。「花」を愛し、「自由」を求めて生きたマイヤ・イソラは、約40年間で500以上もの作品をマリメッコに残しました。その5分の1は花をモチーフにしています。

実は意外にも、創業当時のマリメッコでは「花」をモチーフにしたプリントデザインが禁止されていました。それは、自然界の花の美しさには決して叶わないという理由からでした。
しかし、規制や制限を嫌うマイヤ・イソラは花のデザインだけを集めた「花シリーズ」を制作。
それらのデザインを見た、創業者のアルミ・ラティアは考えを改め、花柄を採用したという秘話があります。
そのうちのひとつが、ケシの花を大胆に描いた「ウニッコ」です。

マイヤは自分の意思を貫き、子どもの頃から大好きな花をたくさん描いたのです。

これらの背景を知った上で改めてウニッコ柄を眺めたとき、ポップで可愛らしい花柄の印象から、自分を貫く素直な心の大切さを伝えてくれる力強い作品に見え方が変わり、より魅力を感じるようになりました。

花柄だけでなく、日々の暮らしの中からさまざまなデザインを生み出したマイヤは、自由を求めて、世界中を旅しながら仕事を続けたそうです。1970年代には、4年間アルジェリアで暮らしていたことも。


いつでも自由であることを望んだマイヤ。それは彼女の人生のテーマであり、生き方でした。
マイヤ・イソラが残したデザインは、彼女の人生そのものを反映しています。
ありのままの作品だからこそ、多くの人を魅了し、今でも世界中で愛され続けているのではないでしょうか。

知れば、知るほど、マイヤ・イソラの魅力にハマっていく。
マリメッコで取り扱っているデザインは奥が深いものばかりです。

■マチありポーチ(マリメッコ/marimekko)
■ラテマグ(マリメッコ/marimekko)
■スクエアプレート(マリメッコ/marimekko)
■クッションカバー(マリメッコ/marimekko)

 

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