「Satsuma〇+〇△(サツマオトワ)」の描く、小さな筆先から生まれる世界

今日のひとしな
2023.05.23

~「MATHERuBA」より vol.23~


MATHERuBA giftがここ春山の丘の上に移転し、鹿児島の伝統工芸をお取り扱いさせてい頂く事になった時、まず最初にお伺いした場所があります。

薩摩ボタンの絵付師・室田志保さんのアトリエです。

室田さんのアトリエは、大正の大噴火により桜島と陸続きとなった垂水市大野原地区にあります。鹿児島市内からは桜島フェリーで渡り、さらに車で1時間程の自然豊かな山の中。周りは畑に囲まれた、空気の澄んだ静かな場所です。

ご主人は鹿児島黒牛の生産者さん。「二人揃って鹿児島の特産品を作ってます」と笑われる、いつも明るく面白い志保さん。鹿児島でも珍しい、薩摩ボタンの絵付師と聞くと少し硬いイメージをもっていましたが、お会いしてそのイメージはすぐに無くなり、いつも楽しくお話させて頂いています。


薩摩ボタンとは、江戸時代末期に薩摩藩が倒幕運動などの軍資金を手に入れるために、鹿児島の伝統工芸品の白薩摩に薩摩焼の技法を駆使し装飾品として海外へ輸出していたもの。その後時代の流れとともに制作する窯元も減り、一時完全に廃れてしまいました。
 当時お茶道具の絵付けをしていた志保さんが、一冊の雑誌に載っていた薩摩ボタンに魅せられ、独立後、薩摩ボタンの絵付け師として復刻されました。


MATERuBA giftでお取り扱いしている薩摩ボタンは、12の干支と季節のお花の組み合わせ。MATHERuBA giftオリジナルの図案としてデザインして下さいました。


こちらは、牛と梅の花。寅と桃の花。


酉と小菊。戌と紅葉。

伝統を大切にしながら、現代のライフスタイルに溶け込むようなデザインでの薩摩ボタン。 干支と季節のお花の組み合わせは自由に変えてオーダーする事も可能です。


ボタンの裏には、ご希望がありましたら記念日やお名前を入れる事もできます。
「お子様が生まれた記念に、お子様の干支とその季節のお花でオーダーし、成人の記念に帯留めやネクタイピンに加工して渡されても素敵ですよね」。
志保さんとそんな話をしながら、MATHERuBA giftオリジナルの薩摩ボタンはうまれました。

現在1年待ちのオーダーになっていますが、「鹿児島旅行の記念に」「還暦の記念に」「お誕生日の贈り物に」とオーダーされるお客様も少なくありません。


また、すぐに身に着けられるようにとネックレスに加工したものもご用意しております。
※薩摩ボタンもネックレスもすでに完売し、次回入荷が来年1月の予定となっています。


直径15mmの白薩摩のボタン生地に筆先で絵付けをされる志保さん。いくつもの工程を経て作り上げられる薩摩ボタンには、小さな宇宙が広がります。



普段ボタンにしか絵付けをされない志保さんですが、日常に鹿児島の手仕事の暖かさを感じて欲しいという私たちの思いを込め、MATHERuBA giftオリジナルとして白薩摩のフリーカップにも絵付けをして頂きました。

こちらは、古典柄と現代柄にデザインされた8種の動物達のデザイン。4種の動物を盛り込んだスペシャルなフリーカップもご用意いただきました。


絵の具と金彩で描かれた動物たちは、ジャングルやサバンナで力強く生きているよう。江戸時代に描かれていた技法を大切にしつつ、現代にあったデザインに落とし込み、鹿児島の歴史と伝統の詰まった作品となっています。

結婚祝いや退職の御祝に、鹿児島を離れる方への贈り物として喜ばれています。

■Satsuma〇+〇△サツマオトワ

 

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