ウッドターナーの盛永省治さん
~「soup. 」「soup. Life Store」より vol.11~
こんにちは。スタッフの野村です。
みなさんは、ウッドターナーの盛永省治氏をご存知でしょうか。
私が知ったのはsoup.へ入社する直前の2013年。
【さつまもの】という鹿児島の作家さんを紹介する企画展を見に友人とsoup.へ遊びに行った際に知りました。
さつまものとは、家具製作やインテリアデザインなど様々な分野で活動を展開している、ランドスケーププロダクツの代表(当時)・中原慎一郎氏が、故郷である鹿児島で出会った魅力的なプロダクトや食のアイテムを薩摩のよかもんとして紹介しているプロジェクトです。
思い出すのも恥ずかしいのですが、当時の私は見た目のオシャレかどうかのものさしで判断する若輩者でした。
でも、さつまもので鹿児島の作家さんたちの手仕事に触れ、作り手の想いや完成するまでの工程を知り、作品の見方が大きく変わりました。
どんな素材でどうやって作られているのか、どんな人が作っているのか、なんでこんなにも美しいのか。生み出されるまでのストーリを知ることで作品への愛着も増すことに気づかされたのです。
さつまもののDMに掲載されていたコロンと綺麗に削り出された大きなウッドボウルは印象的でいまでも脳裏に焼き付いています。それが盛永省治さんの作品との初めての出会いでした。
それから10年の月日が流れ、丁寧に作り出される作品の美しさはますます多くの人を惹きつけています。
ウッドボウルやプレートの日常使いの作品のみならず、スツールやスケートデッキ、スカルプチャーと表現の幅も広がり芸術性が増しています。
ギャラリーから個展のオファーが絶えず、盛永省治の名も世界中で知られる存在になっています。
それでも、変わらぬ優しいお人柄、変わらぬ鹿児島の土地で日々、木に向き合い、木と対峙し、切削、研磨に勤しんでいらっしゃいます。
製作風景はダイナミック。
鹿児島の静かな緑あふれる落ち着いた場所に位置する工房ですが、大きな機械が数台とノミのような長い刃物がずらり。
大きな木の塊を木工旋盤という機械に取付け、アメリカから取り寄せた何種類もの刃物で切削していきます。
高速回転する木の塊は、刃物が当てられた部分から凄い勢いで削られていき、その姿を変えていきます。
乾燥していない生木から削るその技法は独特で、削り終わった後の乾燥する過程でその姿は一段と変化します。
生きている木と対峙する省治さんの姿からは、木の言葉や想いが伝わってくるのだろうと想像します。
鹿児島出張に行く際は省治さんの工房に必ずと言っていいほどお邪魔しています。
しかしそこには、ほとんど作品は無く、あったとしても出荷前の個展用のもの。
「soup.さんにも送りたいんだけど……」といつも少し困りながらも笑顔を見せてくれる省治さんに癒やされます。
作品に人柄が表れるといいますが、省治さんの作品からは、やさしさや温もりを感じます。
ごつごつした節や荒い木目も省治さんの手にかかると繊細で優美な表情に変わります。
待望のウッドボウルとスカルプチャーが先日届きました。
作品の香りや温もりから、省治さんの人柄、鹿児島の景色を楽しむこともできるのではないでしょうか。
★取り扱い店舗 soup.
soup.
愛知県安城市住吉町3丁目6-14
TEL/0566-95-5288
Open/11:00~19:00
Closed/Tuesday & Wednesday
ウェブサイト https://www.b-soup.com/
オンラインショップ https://b-soup.shop/
Instagram https://www.instagram.com/soup_mainstore/
soup. Life Store
愛知県安城市篠目町竜田86-8
TEL/0566-93-4131
Open/11:00~19:00
Closed/Wednesday& 1st 3rd Tuesday
ウェブサイト https://souplifestore.stores.jp/
オンラインショップ https://souplifestore.stores.jp/
Instagram https://www.instagram.com/soup_lifestore/
ミュージアムショップ YAGURA
愛知県岡崎市高隆寺町峠1番地(岡崎市美術博物館内)
TEL/0564-83-5952
Open/10:00~17:00
Closed/月曜日(祝日の場合は翌日)※岡崎市美術博物館 開館スケジュールに準ずる
Instagram https://www.instagram.com/museumshop_yagura/
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