「yumiko iihoshi porcelain/ユミコ イイホシ ポーセリン」手づくりとプロダクトの境界にあるもの

～「soup. 」「soup. Life Store」より　vol.18～

こんにちは。スタッフの神谷です。
yumiko iihoshi porcelainに出会ったのは10年以上前になります。器の魅力に一目惚れでした。
yumiko iihoshi porcelainは作家イイホシ ユミコがデザインとプロデュースを手掛けるブランドです。
「手づくりとプロダクトの境界にあるもの」をコンセプトに、量産でありながら温かみのある食器作りを目指して、オリジナルの色と形状で日本各地の窯元に製作を依頼しています。

一目惚れしたのは「unjour」シリーズのプレート。
柔らかなフォルムにエッジの効いたリム。マットな質感に一つ一つ異なる釉薬の濃淡。
器を見て何を作ろうか、お料理の想像までしてしまったほどです。

「unjour/アンジュール」シリーズはyumiko iihoshi porcelainの代表的なシリーズです。
フランス語で１日を意味する「unjour」。朝・午後・夜更けをイメージしていただけるようなサイズで作られています。
朝はたっぷりのカフェオレを飲むのにちょうどいい340mlサイズのmatin cup（画像：左）と大きめのワンプレートでバランスよい朝食を。
午後のティータイムには口の広いティーカップaprès midi cup（画像：中央）で紅茶とお菓子でひとやすみ。口が広いので紅茶の香りが鼻に抜けてより紅茶の風味を楽しんでいただけます。
夜更けは小ぶりなnuit cup（画像：右）で１日の終わりにゆっくりコーヒーはいかがでしょうか。

試行錯誤を繰り返して完成した「ReIRABO/リイラボ」シリーズ。
名前の由来になっているのは「伊羅保釉/いらぼゆう」という釉薬です。
表面がモヤモヤした雰囲気が特徴の伊羅保釉。
江戸時代に高麗（今の朝鮮）で焼かれていた伊羅保茶碗の釉薬で均一でないムラ感が日本人の心を掴んだと言われているそうです。
その伝統的な釉薬の現代版が「ReIRABO/リイラボ」です。
文章で書いてしまうと簡単なように感じてしまうのですが、焼き物は生き物。
とても量産には向いているとは思えないこの釉薬を試行錯誤を繰り返し、完成しました。
現代には欠かせない電子レンジや食洗器にも対応してくれます。

yumiko iihoshi porcelainには様々なシリーズがあります。
パスタや魚料理、ワンプレートもできる「Oval Plate/オーバルプレート」シリーズ。

ハンガリーのクリスタル工房の熟練の職人によるハンドメイドのグラスシリーズ「crystalin」。
お茶とお菓子を乗せたり、調味料やキャンドルディスプレイなど、カジュアルに使える「aluminum tray」。

木村硝子店とのダブルネームの「dishes/ディッシーズ」。

神戸のセレクトショップ ViVO,VAとのコラボレーション「rectangle / レクタングル」。

洋食器に合うお茶碗を作りたいという思いから香川県のセレクトショップCONNECTとのコラボレーションで始まった砥部焼の「dandan」。

yumiko iihoshi porcelainはほとんどのシリーズが食洗器、電子レンジ対応です。
イイホシさんの器には量産品にはない「温かみ」があります。
それは手作業から生まれる１つ１つ異なる表情や手に馴染む丸みのあるフォルムから生まれてくるのだと思います。
どんなお料理でも受け止めてくれ、美味しくに見せてくれる器の包容力も食卓に登場する回数が多くなる秘密です。

愛用している1枚の「unjour」のプレート。
自分へのご褒美にケーキを買って食べる時は必ずこのunjourのプレートです。
使っていくうちに染みやカトラリーなどによる傷もできます。お手入れをすればきれいになるのですが、あの時食べたケーキのシミだな～と思い出も蘇ってくるので、あえて残した染みがアルバムのようになっています！

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