「KIWAKOTO」日々の暮らしに工芸品の器を
~「soup. 」「soup. Life Store」より vol.23~
こんにちは。スタッフの大井です。
京都・清水焼の職人による手仕事で作られた「KIWAKOTO(きわこと)」の器のご紹介です。「KIWAKOTO」は「際殊」、古語で「格別であるさま」という意味のことば。
その名前のとおり、職人や作家の手仕事による他にはないこだわりを持った「格別」な器を、「生活用品としての工芸」を掲げてより多くの人々の日常に凛と寄り添えるよう作られています。
清水焼には他の地域の伝統的工芸品の焼き物のように、決まった技法や土がないということはご存知ですか?
清水焼は桃山時代から、茶の湯の流行とともに発展してきた伝統的工芸品。
当時、都であった京都には全国から職人たちが集まり、貴族や皇族、文化人からのお誂えに応えるために技術が磨かれ、物事の捉え方や考え方も含めて代々受け継がれてきました。
そのため、日本中の様々な地域にルーツがあり、それぞれの良さが積み重なり現在の清水焼のスタイルになっています。
加えて、現在京都では焼き物に適した土がほとんど取れず、職人たちはそれぞれが各地の陶土を吟味しているので、窯元さんによって使っている土が違います。
どの清水焼にも共通していえるのは、華やかで繊細で、一つ一つ丁寧に手作業で作られているということ。もともと公家文化の中で上流階級の人々のために作られた器だったので、京料理のように美しく繊細に作ることが美意識の中に組み込まれているのです。
KIWAKOTOの器はそういった特徴を残し、縁が薄く繊細な「薄づくり」と使いやすさにこだわった、現在のライフスタイルに寄り添った清水焼なのです。
KIWAKOTOの器は家紋から着想を得て自然の花の形をモチーフに、色も「空」や「土」のような自然の色を結晶釉(表面にキラキラ結晶が見える釉薬)で表現しています。
なおかつ、器の扱いに慣れておらず目止めが手間だと感じる人でも気兼ねなく使えるように、シミがつきにくいよう長石を多く含んだ磁器土を使用しています。
高温で焼き締めることで割れにくくし、器の裏の高台の部分の縁に丸みを帯びた加工をすることで下の皿が傷つかないようにしたり、用の美を追求したこだわりがつまっているのです。
今年KIWAKOTOのテーブルウェアは「ソーシャルプロダクツアワード」を受賞しています。
ソーシャルプロダクツとは、「エコ」や「オーガニック」など、人や地球にやさしい商品・サービスで、購入した人が持続可能な社会づくりにつながることができる商品に与えられる賞です。
KIWAKOTOの器は伝統文化を守り職人技を受け継いでいくため、量産可能なものづくりの導入と手仕事でしかできない工程に職人技を用いることで高品質で手に取りやすい価格帯でものづくりを実現していることから受賞しました。
「職人による手仕事」と聞くと遠い出来事のように感じて、一個人に何かできることがあるんだろうか、と考えてしまうのですが、こういった器を手に取り良さを知っていくことも伝統文化を守ることに繋がっているのかもしれませんね。
研ぎ澄まされた美意識と技術が生んだ、実用性も兼ね備えたKIWAKOTOのテーブルウェア。
今回器をメインにご紹介しましたが、グラスウェアやお箸、コースターなどのアイテムもございます。そちらも同様に繊細で美しく、使いやすさにもこだわったものばかり。
日常の食卓も、特別な日の食卓も華やかに彩ってくれますよ。
一部商品はオンラインショップでもご購入いただけます。
オンラインショップはこちら
soup. Life Store (stores.jp)
★取り扱い店舗 soup. Life Store
soup.
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オンラインショップ https://b-soup.shop/
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soup. Life Store
愛知県安城市篠目町竜田86-8
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Open/11:00~19:00
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ウェブサイト https://souplifestore.stores.jp/
オンラインショップ https://souplifestore.stores.jp/
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ミュージアムショップ YAGURA
愛知県岡崎市高隆寺町峠1番地(岡崎市美術博物館内)
TEL/0564-83-5952
Open/10:00~17:00
Closed/月曜日(祝日の場合は翌日)※岡崎市美術博物館 開館スケジュールに準ずる
Instagram https://www.instagram.com/museumshop_yagura/
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