出雲からやってくる漆箸

〜「好日用品店／こうじつようひんてん」より　vol.4〜

年の初めはいつも使う日用品を新調する良い機会。毎年、新しいお箸に変える余裕はありませんが漆箸を新年から使うというのはとても気持ちが良いものです。我が家では長屋桃子さんの緑色の六角と白色の四角の漆箸を使っています。細く硬い木を使用しているので、切ったり裂いたり、小さなゴマまでつかめてしまうので驚きです。食べる所作が美しくなり、食事中の背筋が自然と伸びます。



長屋桃子さんは、島根で制作されている漆塗りの職人。金沢市で漆を学ばれ数年前までお店からすぐ近くに住まわれていたのでなんだか今もふと尋ねてきてくれそうな気がします。そんな長屋さんの住む出雲からお箸が届く塗箸。縁起が良い気がして、届くたびにありがたい気持ちになります。



拭き漆をした木地に漆で塗りを施した箸は、使うほどに艶が出て育ちます。毎日手に触れ、口に触れるお箸だからこそ、心地がよく使いやすいお箸がおすすめです。漆箸は、赤や黒だけではなく、アサギ、白、新橋(緑)、溜、黄口(オレンジ)、など様々な色から選べます。



ご家族のお箸を選ばれる方も多く、「お父さんは、お母さんは、、、」と、家族の顔を思い浮かべて選ぶ姿につい微笑んでしまいます。新年のはじまりに新しいお箸を。無病息災、健やかで良い一年になりますように。




長屋桃子｜漆箸
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