「まるでお櫃のようにお米がふわっと」柴田徳商店　博多曲物の弁当箱

〜「spoonful & osaji」より〜　vol.12

娘二人を育てたので、お弁当に関する思い出は沢山あります。幼稚園の頃から始まり、遠足や運動会、高校時代は毎日通学前にお弁当を作っていました。

そんな中でも忘れられないのは、長女が結婚して家を出るときに贈ってくれたアルバムです。長女が家を出た日の夜、渡されたアルバムを開くと、私がこれまでに作ったお弁当の写真がメッセージと共に並んでいました。言うまでもなく号泣。嬉しさや寂しさと同時に、写真を撮ってるのならもっと頑張ったのに、とも思いましたが。笑
小さな箱の中に愛情や思い出をいっぱい詰めこめるのがお弁当の良さですよね。

娘達は成人しましたが、自分自身へのお弁当作りは今でも続いています。接客業をしていると、食事している時お客様が来店されることも多々。途中で中断してしまったお昼ご飯も、お弁当なら蓋をポンと開け閉めできるので、再開が楽ちんです。
中でも私のお気に入りは、徳さんの曲げわっぱのお弁当箱です。

このお弁当箱を使うと、ご飯が、お櫃の中に入れたようにほぐれてふわっとして、美味しくなるのが嬉しいんです。その上曲げわっぱだとなんだか美味しそうに見えるんですよね。杉の木を曲げ、桜の皮で閉じた博多曲げものは長い間我が家のお弁当生活を支えてくれる相棒です。

■柴田徳商店　弁当箱

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