飽きない白

今日のひとしな
2026.05.23

〜「OCUYUKI」より〜 vol.23

これまでご紹介してきた商品の器として、何度も登場していたので、
気になっていた方もいるかもしれません。
今回ご紹介するのは、JICON-磁今-の「面取りそばちょこ」です。


JICONを手がけるのは、佐賀県有田町で作陶する「今村製陶」。
有田で13代続く窯元「陶悦窯」の次男である今村肇さんが、2012年に手工業デザイナーの大治将典さんをデザイナーと立ち上げたブランドです。現在は「今村製陶」として独立し、“今を生きる日常の器”をつくっています。

以前ご紹介した田村一さんの器は、ろくろを用いて作られる、作家ものならではの、ゆるやかな揺らぎや個性が魅力でした。
それに対してこのJICONは、型を使って成形する「型物(かたもの)」。均一で端正な佇まいを持った、しっかりとした「プロダクト」としての美しさがあります。


有田町 は、有田焼で知られる焼き物の産地。
一般的な有田焼は、青みがかった透き通るような白さや、鮮やかな絵付けが特徴です。
一方で、JICONの白は、やさしい“生成りの白”。少しマットな質感で、どこかやわらかな空気をまとっています。磁器の素材感を改めて見つめ直し、磁土や釉薬も、一から検討し直して生まれた白なのだそう。



それでいて、古典的な器の形から着想を得たものも多く、新しさの中に、どこか懐かしさも感じるのです。洋食器にも和食器にも合わせやすく、
現代の食卓にも自然と馴染むJICONの器たち。
この「面取りそばちょこ」は、そば猪口としてだけでなく湯呑みやフリーカップとして、ちょうどいいサイズ。


底面にほどよく縁があることで、手にした時の安定感も心地いい。12面にカットされた面取りは、光を受けるたびに繊細な陰影を生み出します。

白でも退屈ではない。だから、気づくと手に取っているんです。


■JICON 面取りそばちょこ


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OCUYUKI

東京都国分寺市日吉町2-33-20 シャルムビル102
営業時間:水-金11:00〜18:00
     火/土12:30〜18:00
定休日:第一土・日・月・祝祭日
https://ocuyuki.jp/
Instagram:@ocuyuki

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