朝も昼も夜も使える川端健夫さんのトースト皿

今日のひとしな
2017.08.27

~ musubi(むすび)より vol.27 ~

朝ごはんの献立は、前の晩、眠りに就く前か、次の日の起き抜けにぼんやりと想像する。いずれもぬくぬくと布団にくるまりながら、その日最初のごはんを思い描くというのは殊の外愉しいもので、娘が生まれ、家族揃って毎朝食べるようになって以来、私の日課となった。

朝はごはん派? パン派? と聞かれることがあるけれど、毎朝決まっているよりも、その時々の状況や気分で毎朝違ったごはんを食べたいというのが、食いしん坊の願いである。ごはんだったら、お味噌汁に納豆や焼き魚、おひたし、ぬか漬け、梅干し。パンだったら美味しい珈琲に、卵料理、サラダ、ヨーグルト、カリッと焼いたトーストにハチミツとバター。デザートに新鮮な果物があれば最高。

27川端健夫さんのトースト皿_02
27川端健夫さんのトースト皿_04

冷蔵庫に用意のある食材を頭の中で巡らせては組み合わせを考え、前の日のお夕飯後からの皆のお腹の具合を想像し、台所に立つ。頭と手がフル回転する中で、今日はトースト! と決めた日は、迷わず手に取るお皿がある。

27川端健夫さんのトースト皿_01

胡桃の木を削り、蜜蝋とエゴマ油のみで仕上げたトーストプレート。木が呼吸をしているので、焼きたてのパンの湯気を吸い取り、お皿に載った裏側もカリッとしたまま。表面はトーストをそっと支えるようにノミ跡が残り、お皿を持ち上げた時に手に触れる裏面はすべすべしたなめらかな仕上がり。

27川端健夫さんのトースト皿_03

パンを載せた時の左右の余白までもがおいしいと感じるお皿は、滋賀県在住の木工作家・川端健夫さんの仕事。朝はトーストを載せて、昼はお茶を運び、夜は晩酌用に。我が家の「おいしい」の場に欠かせないお皿なのです。

 

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musubi(むすび)

普段の暮らしに、ささやかだけれど美しく、しっかり寄り添ってくれる日用品や雑貨をセレクトしたお店。「今日のひとしな」の執筆は、店主の坂本眞紀さん。

 

東京都国立市富士見台1-8-37
TEL:042-575-0084
営業時間:12:00~18:00
定休日:日、月曜
WEB:http://www.musubiwork.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/musubiwork/
instagram:https://www.instagram.com/musubi_work/

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