菜飯とお味噌汁の朝ごはん
「ボクノワタシノ」佐藤いよこさん vol.3
こんにちは、横浜元町「ボクノワタシノ」の佐藤です。
紅葉狩りも終わりに近づきつつある本日、「今日も落ち葉がいっばいだろうなぁ」なんて思いながらの朝ごはん。「ボクノワタシノ」の近くは大きな落葉樹が多く、この時期は、店の前の落ち葉掃除が日課になります。
さて連載3回目の今日は、和食です。
この日は、葉っぱ付きの立派な大根を見つけたので、「菜飯とお味噌汁」の朝ごはんにしました。普段はパン食の私ですが、ごはんのお供にしたい食材があるときは、和食にします。
私は、愛知県東部の出身で、地元に古くからある「菜飯田楽」の菜飯がとっても好きでした。大根の葉っぱを塩で茹でて、よーくよーく水気を切り、細かく刻んだものを炊きたてのごはんに混ぜるのが王道ですが、私は、これをゴマ油で軽く炒め、ちりめんを混ぜて作り置きおかずにし、お弁当に使ったり、お茶漬けにしたりと楽しみます。
今日は食べる分だけ小さめの片口に盛り付け、炊きたての白いごはんを用意。
いざ、実食!
大根の葉のほろ苦さとゴマ油の香り、ちりめんがアクセントになって、う、うまい……。
この菜っ葉は、“ごはんがススム君”なので、ゆっくりゆ~っくり、よく噛んで食べます。そうしないと、ついつい食べすぎてしまう、要注意なごはんのお供なのです。
お茶碗は、白いごはん、葉の緑、梅干しの赤、これらを引き締めて、よりきれいに見せてくれる黒がよく合うと思います。
他のおかずは、卵焼き、パプリカのサラダ、黒豆、サツマイモのきんぴら、大根と厚揚げとしめじのお味噌汁。あ、ちなみに、お味噌汁には一味唐辛子を入れる派です、私。
最近は、料理レシピも簡単に検索できるので、中途半端に余っている野菜は、サクッと調べてパッとできるメニューをセレクトし、今日のようにサラダやきんぴらに変身します。ありがとう、レシピサイト~。
おかずで使用している長皿は、秋刀魚一匹がちゃんとのるサイズで、「ボクノワタシノ」でも「焼き魚用に」とお求めのお客さまが多い器です。いやいや、それだけじゃもったいない。おかずを少しずつ盛り付けて、見た目優雅にいきましょう。
お箸で、一口ずつ味わいながら食す。和食だと、いつもよりゆっくりと食べていることに気づき、お腹もココロも満腹です。
<今日のうつわ(左上から時計回りに)>
*サビ釉 八角長皿 古谷浩一
*豆皿 菊(粉引) 森里博信
*椀(マテバリ、欅) 我戸幹男商店
*片口(小)紅色 町田裕也
*黒釉 しのぎめし椀 山田茂樹
和食の時に登場する、木のお椀。美しい形と木目に一目ぼれして愛用しています。あったかい味噌汁を入れて、手で包み込みたい、さらりとした手触りに毎回うっとりします。
豆皿は、いろいろある中でよく使うのが、この菊の花の形。直径10センチほどのサイズがあり、花の形がかわいらしいので他のうつわと重ねても映えます。
さて、ごはんを食べずに写真を撮っている私を、猫タワーからのぞき見している愛猫パピさん。
「いい匂い……。」
ではまた来週。
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横浜・元町近くにある、日常使いの器を扱うお店。モノだけでなくコトも楽しめる「箸置きづくりのワークショップ」や、器の再生「金継ぎ相談会」も開催している。「器店主の ある日の朝ごはん」コラムの執筆は、店主の佐藤いよこさん。
神奈川県横浜市中区山手町52-7
TEL&FAX 045-681-2388
営業時間:11:00?17:00
定休日:月、火曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
http://www.bokunowatashino.com
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