こすらず、当て拭きが気持ちいい「littlebodco(リトルボッコ)」のタオル

今日のひとしな
2018.01.01

~ HOEK(フーク)より vol.1 ~


あけましておめでとうございます。
冷たく透き通った空気の中に漂う、お正月の匂い。清々しいですね。今日から、また新しい一年が始まります。年をとるごとに、時の経つスピードの速さに驚き、それにももう慣れてきたところでしたが、冷静に今いくつだ? と考えるとやっぱりちょっと驚いたりもします。変化することもしないことも、喜怒哀楽を繰り返しながら年を重ねられる日常に、改めて感謝しつつ、新たな気持ちで今年一年も過ごせていけたらいいなぁと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、これからひと月の間、「今日のひとしな」を担当させていただくことになりました「HOEK(フーク)」の大井と申します。「HOEK」は、表参道のマンションの一室で、インテリア雑貨、アート、ファッション小物などをセレクトした小さなお店です。夫婦で営んでおり、時々夫も執筆予定です。拙い文章で読み苦しい点もあるかと思いますが、少しでも皆様が楽しめる、もしくは皆様の暮らしのお役に立てるコラムにしていけたらなぁと思っております。どうぞ、宜しくお願いいたします。

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お店をやっていると、色々なモノとの出会いがあります。その中でも強く"出会えた”と思うもの。それが今回ご紹介する「littlebodco(リトルボッコ)」のタオルです。
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私は、五感を満たすという行為は心地よい日常を生み出し、それにより心も体も健やかに豊かになれるという考えを持っています。ですので、日頃から香りを楽しんだり、アロマで体をいたわったり、安全な食材を求めることに対して、自分なりにこだわって生活していました。

ですが、タオルというものに対しては、触覚に大きく関わるものではあるものの、どちらかというと環境負荷や体に害のない素材を使っているかどうかという観点以外は、そこそこに柔らかければ事足りるという感覚であったように思います。

しかも、いつしか私は母になり、二人の小さな子供と慌ただしい日常をおくるようになっていました(いまも現在進行形ですが……笑)。基本の日用品であり、ある意味消耗品にもなりうるタオル。いつしか、タオルたるもの、丈夫で、価格としても買いやすいことが大前提とまで感じ始めていました。

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そんな中、私はこの「リトルボッコ」というタオルに出会ったのです。最初の印象は、“糸の表情が豊かな、色合いが綺麗なタオル”でした。触ってみると、柔らかいものの少しシャリ感があり、そして何よりもタオル生地が薄いことに驚きました。光にかざすと繊維の間から光が透けるほどです。一般的によく好まれている、はじめからふかふかで柔らかい、厚みのあるタオルとはかけ離れています。

そして、よく見ると端がきっちり縁取り縫製されておらず、タオルの端処理としてはあまり使われないロックミシン仕上げになっていました。そこがデザイン的に可愛いなとも思いましたが、心もとないといえば心もとない繊細な風貌です。価格も、決してお手頃ではありません。 正直、はじめは、そのよさがよくわかりませんでした。

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しかし、こういったものは、やはり使わないとわからないものですね。実際に使用した結果、私のタオルに対する概念は一変することになったのです。

この「リトルボッコ」は、お風呂上がりに使う際、まずタオルを畳んだ状態にして、体に押し当て、水分を吸わせることを提案しています。そして、少しずつ広げながら拭いていくことで、新たに濡れていない面で拭ける気持ち良さを味わえるのです。畳んで当て拭きすることで、肌への負担も少なくなります。

洗顔をして顔を拭く時、ゴシゴシせず、当てて拭く方も多いと思いますが、体も当て拭きするという提案は、目から鱗でした。何よりもこの所作は、一日の疲れた体に、「おつかれさま」と自分の体をいたわる気分にさせてくれるのです。動作を変えたことでの、この気持ちの変化は予想以上でした。

一枚では薄いその生地も、折ってそれが何重にも重なった時にクッション感が生まれます。バスタオルとしてオススメされていた、100cm×100cmの大判サイズを層にした時のふんわり感、柔らかさは極上そのものでした。初めのシャリ感も、洗い込むごとにどんどんと柔らかく変化していきました。そうです。このタオルは素材の良さが使うごとに実感できる、言うなればジワジワ系、「育てるタオル」だったのです。

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もちろん、前述した通り、我が家には小さな子供が二人もおりますので、バァーッとそれを広げて体を包み込みことも、正直よくありました。ですが、結果的に、それはそれで吸水力の凄さに驚かされることに。肌に触れると一瞬でシュワシュワっと水分を吸収してくれるんです。ゴシゴシとこすることもほとんど必要なく、子育て世帯には嬉しい時短にもつながります。

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そして、水を含むことにより、瞬時に質感がしっとりと変化します。あくまでも私の感想になりますが、毛足の長いスウェードレザーのような触感、見た目です。タオルなのに高級感すら感じられる神々しさ。肌触りも軽く、とても気持ちがいい。水を含んだからといって、重くのしかかる不快な感覚は皆無です。タオルに包まれている子供達も心地よさそうにしていました。

また、タオルで体をこすると、タオル自体の寿命にも大きく影響するんですね。こすることは、どうしても肌に残っていた汚れや皮脂が繊維に移り、よく聞く「タオルの嫌な臭い」の要因にもなるのだそうです。

そして、その後の洗濯にも嬉しい点が。それは、乾きが非常に早いということ。お風呂上がりに使ったタオルをどこかに掛けておくだけで、他のタオルは湿っているのに対し、このタオルはすっかり乾いているのです。その秘密は、緩く薄い織りと、3素材を用い、独自に開発された糸にありました。

毎日使うものなので、それだけ洗濯の回数も多いタオル。乾きが早いっていうことは、非常に有り難いですよね。タオルの生乾き臭問題にも、大変効果的です。

独自の柔らかさで気持ちよく、吸収性が抜群であり、乾きが早く、その質感、発色も上質で素晴らしい。洗濯ネットに入れて、過乾燥には気をつける必要がありますが、それ以上に喜びの多いタオルでした。

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はじめは高いと思ったその価格も、利用価値や、クオリティーを知った今では、価格以上の価値のある商品であることを確信しています。これは機能性と心地よさが備わった、言わば「ご褒美タオル」なんです。ほつれたら繕いながらずっと使い続けたいと思える、癒しのタオルです。

このタオル体験は、本当に青天の霹靂でした。アロマや食、お酒など、癒しのツールは色々とありますが、まさかタオルに癒されることになるとは……自分でも驚いています。

そういうわけで、こちらのタオル、自分用にはもちろんですが、大切な方へのギフトとしてもとてもおすすめです。ただし、お取り扱いには少々気を使う商品ですので、贈る相手の生活スタイルが見えないなど、難しさがある場合には、「リトルボッコ」の元となっている丈夫な定番タオル、「リトルサンシャイン」というタオルがありますので、そちらをおすすめいたします。ですが、せっかくなら是非一度こちらの新感覚、機会があればお試しいただけたらなぁと思っています。

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元々、タオルギフトというと、当たり障りのないイメージが私にはあったのですが、「リトルボッコ」は、身も心も癒してくれる至福の新感覚のタオルです。癒しを贈るという品物だと思ってください。きっと、実際に使ってみて、少し経った頃に、「あぁー、いいもの貰ったなぁ」と思ってもらえると思いますよ。タオルギフトは、様々な年代の方にマッチするのもいいですし、私も今では同世代へはもちろんのこと、親世代の大切な方へのプレゼントとしても重宝しています。

ちなみに、今回バスタオルとしてご紹介したのは100×100cmの正方形のものでしたが、そのほかにも取り入れやすい25×25cmのハンカチサイズから、旅行などの持ち運びにも便利で、コンパクトなバスタオルとしてもおすすめの50×100cmのサイズ、使い方の幅が広がるもっともっと大きなものまで、様々なサイズ展開があるので、シーンに合わせてお選びいただけます。

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また発色も綺麗ですし、糸のうねり方も独特です。ハンカチは、持っているだけで気分が上がりますよ。是非一度お試しいただけたらなぁと思います。毎日使うものだからこそ、気持ちのよいものを使いたいですよね。ちょっとしたことでもこんなにも気持ちが健やかになる、そんなタオルのご紹介でした。

大げさなことを言うようですが、このタオルに出会ってから、なんだか知る前よりも人生が心地よく感じられるようになった気がしています。

「littlebodco」

 

このタオルについて気になった方へ
是非次のページの、誕生までのストーリーも御覧ください!

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ヴィンテージ、プロダクトデザイン、ハンドクラフトなど様々な分野から、食器、インテリア雑貨、日用品、オブジェ、キッズアイテム、ファッションなどジャンルレスに紹介。「今日のひとしな」の執筆は、主に大井美代さん。ときどき大井智史さんも登場。

 

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