美しい模様にため息。大迫友紀さんのガラスの器
~メゾン エ トラヴァイユより vol.17 ~
何度見ても、ため息が出るほど美しいガラスの器。金沢を拠点に活動をされているガラス作家・大迫友紀さんの作品です。
大迫さんの作品はどこか「冬」を連想させます。曇っているけれど、光が差し込むような暖かさのある風景。
こういったイメージは、その技法によるように思います。本来は透明であるガラス。そのガラスを全体に研磨し“磨りガラス”のように仕上げ、内側からカットして模様をつけています。
ダイヤガラスのタンブラーとおちょこは、表面に丸型のカットを連ねることによって美しいダイヤ模様を描いています。仕上げに口部を焼くことによって、そこが透明になり質感もなめらかに。マットな底部から美しいグラデーションを生み出しています。
このひんやりとした見た目、飲みたいのはやはりお酒。しっかりとした味わいの中に華やかさを感じるような純米吟醸や、香りを楽しむような芋焼酎をロックで楽しみたいですね。つぶつぶの模様のグラスは「雨音グラス」。こちらはお酒ではなく、冷たい緑茶を入れたくなります。
ダイヤグラス(タンブラー 小)¥4,800円+tax / ダイヤグラス(おちょこ)¥4,200円+tax
雨音グラス¥3,600円+tax
お皿も見た目がひんやりとしているので、生ウニや鯛のカルパッチョなどを新鮮な魚介を盛り付けたくなります。夏は和菓子でもすごく雰囲気が出そう。「はつふゆ」という名のお皿です。
“はつふゆ” 各¥9,000円+tax
食とうつわの大事さを改めて感じる大迫友紀さんのガラス作品。このうつわに負けないぐらい、料理の腕前も上げていきたいところです。
「家」と「仕事」をテーマに、この先ずっと使えるもの、大切にしていきたいものをセレクトしたライフスタイルショップ。古い郵便局を改装した雰囲気のある空間に、雑貨や器、道具が並ぶ。デイリー連載「今日のひとしな」のコラム執筆は、オーナーの谷 奈穂さん。
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