お休みの日の朝ごはん ~イコッカ福地京子さんvol.4
東京・恵比寿でうつわや雑貨を扱う店「Ékoca」を営んでいる福地京子です。週1回の更新で4月からこの連載を担当させて頂いています。最終回の今日は、お休みの日の朝ごはんを紹介します。
photo&text:福地京子 使用カメラ:OLYMPUS PEN Lite E-PL7
日曜日はお店の定休日。朝の日課である体操も日曜日はお休みしているので、お休みの日は少しゆっくりの朝ごはん、パンケーキを焼いて。
近頃は美味しいパンケーキMIXがいろいろあって、美味しそうなものをみつけるとすぐに試してみます。ドイツの職人さんが作る鉄製のフライパンを手に入れたら、とても上手に焼けることがわかり、焼くこと自体が楽しみになったのも理由のひとつです。 今日のパンケーキは米粉と全粒粉のもの。ふわっとこんがり焼けました。バターとメイプルシロップで頂きます。
付け合わせはサラダ。アボガド、新玉ねぎ、ツナ缶を粒マスタードとマヨネーズで和えました。アボガドは大好きで、エビと混ぜてサンドイッチにすることも。
パンケーキをのせた楕円の木皿は、長野の木工作家コバヤシユウジさんのもの。
彫り目がアクセントになったオイル仕上げのお皿です。木のお皿で楕円というのが珍しいのですが、楕円型もワンプレートごはんなどにも使え重宝します。フルーツを盛ったり、スライスしたバゲットとチーズなどを盛ったりしても合うので、お客様がいらした時に食卓のアクセントとしても活躍する1枚。焼きたてのパンケーキをのせても、オイル仕上げなら木製のお皿でも汗をかきにくく、熱々が持続しやすいのです。
毎朝コーヒーを飲む我が家、マグカップは、焼きしめのもの。フチが薄手で飲みやすく、容量もたっぷり、土の色のグラーデーションも美しい、という三拍子揃ったお気に入りです。
そして、木皿で頂くパンケーキに欠かせないアイテムが、その名も「パンケーキナイフ」。
家具も手掛ける酒井航さんの作品。酒井さんご本人も大のパンケーキ好きで、木のお皿で食べる際に金属のナイフで切るのがしのびないと、試行錯誤しながら試作を重ね出来上がった木のナイフなのだそう。
刃の部分に黒檀という硬い木を使い、刃のギザギザのかわりに、波々のブレードを付けることで、パンケーキやフレンチトーストなどが、潰れることなくす~っと切れます。
4回の連載、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。我が家の朝ごはんに登場するのは木のものが多いなぁという発見もありましたが、楽しく書かせて頂きました。うつわや使うのが楽しくなる道具と日々付き合いながら、これからも自分にとっての美味しい朝ごはん時間を楽しみたいと思います。
『 ももふく 』 『 H.works 』 『 夏椿 』 『 スタイル ハグ ギャラリー 』 『 うつわshizen 』 『 APT#207 』 『 黄魚 』 『 空音 』 『 工芸喜頓 』 『 ペドラー 』 『 うつわPARTY 』 『 テクラ 』 『 宙 SORA 』
日本各地の作り手の生活道具を中心に扱う。陶磁器・ガラス・木・漆・金属などの素材を使った生活道具や 布・革・織りなどのbagや小物、竹やあけびのかごなど暮らしが楽しくなるようなものがたくさん。「ある日の朝ごはん」コラム執筆は、店主の福地京子さん。
tel:03-5721-6676
営業時間:12:00~19:00
日曜、第2・第3月曜定休(祝日は営業)※詳細はHPで確認を
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