おいなりさんのワンプレート朝ごはん
「みまる」前田雅子さんvol.4
photo&text:前田雅子
こんにちは。東京都・世田谷区にある普段使いの器の店「みまる」の前田雅子です。2月の朝ごはんを担当させていただいています。どうぞよろしくお願いいたします。
この日の朝ごはんは、おいなりさんのワンプレートごはんです。
ワンプレートごはんとくれば、大きなプレートはもちろんのこと、豆皿の出番でもあります。さまざまな豆皿におかずをちょこちょこ盛って並べるのは、おままごとのようで楽しい作業です。この日のプレートは、主役のおいなりさんを豆皿で囲み、もずくスープのカップもぎゅっとのせました。
れんこんのきんぴらは、西山光太さんの黒釉豆皿。小松菜と湯葉の煮浸しは、冨本大輔さんの灰釉総鉄呉須の3寸皿です。煮豆を入れた山本泰三さんの器は、実はお酒のぐい呑として作られたもの。形にもよりますが、ぐい呑や盃は豆皿と同じように使うことができます。ほんのひとくちのおかずや、オリーブやナッツといったおつまみにも便利です。
大きなプレートは、藤原純さんの隅切長皿。29cm×17cmほどの大きさで、お肉料理など晩ごはんのメインに使ったり、大勢集まったときに前菜を並べたりしても素敵です。藤原さんの黒の器は金属のような風合い。完全なフラットではなく、表面の微妙な凹凸も味わいがあります。大きさの割に軽いので、プレートを盛りだくさんにしても難なく運べます。
スープカップに使ったのは、豆皿と同じ西山光太さんの黒釉のそばちょこです。深みのある黒で、ところどころ金色に光っているようにも見えます。表面の模様がザラザラとした感じにしていて、とても豊かな表情を持つ器です。
4回にわたって担当させていただいた朝ごはんも、今回で最後となります。ちゃちゃっと簡単にできる朝ごはんばかりでしたが、お読みいただき、誠にありがとうございました。
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