おかあさんの、宝箱。

今日のひとしな
2019.03.01

~ キナルLABO より vol.1 ~


小学生の頃、取れかけたボタンやほつれた裾に気づいたとき、決まってわたしは収納棚にしまってある母の重いお裁縫箱をヨイショと持ち出し、忙しそうに家事をする母の元に運んでは、「これ縫って!」とお願いしていました。

持ち手のついたバスケット型のそのお裁縫箱には、針や糸、ボタンやハギレなど、ぎっしりとキラキラのお宝がつまっており(当時はそう見えたんです)、母が手際よく縫い上げてゆく様子は好奇心いっぱいの少女にとって、まるで手品のようでした。

その後、小学校で家庭科が始まるとすぐにその裁縫箱はわたしと共有のものとなり、暇を見つけてはティッシュケースやお人形、巾着袋に手提げ袋など、人様にお見せするには恥ずかしいような、おぞましい作品たちが生まれ続けたものでした(笑)。

きっと、わたしにとってはいろんな形や色の素材で組み合わせて作るその作業は、ひとつの遊びの延長であり、ちょっとだけお母さんに近づけた気分になれる魔法の時間だったように思います。

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ですので、キナルの店舗を始めて、このお裁縫箱に出合ったとき、なんて美しいのだろう!潜在的にこんなのを探していた!と、とても嬉しくなりました。

以前からヨーロッパなどのアンティークのソーイングボックス(お裁縫箱)の存在は知っていましたが、当時は手に入りにくさや価格から、あこがれの存在でしかありませんでした。

でも、北欧のお裁縫箱に習ってつくられたこのお裁縫箱のデザインや木の素材感、日本国内で職人さんが作るという丁寧な技術に一目で惚れ、すぐにキナルでお取扱をスタートしました。

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以来、かれこれ販売を始めて10年以上になりますが、本当にたくさんの方に喜んでいただき、
「早く出会えばよかった!」
「お裁縫道具がピッタリ入って使いやすい!」
「お裁縫時以外でも飾っておけるし、持ち手があるから移動も楽!」
「お手入れしながらこれからもずっと大切にします」
…などと、たくさんの声をいただいています。

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そして昔々あのバスケットのお裁縫箱に憧れた少女は、今ではあの頃と同じ年代の少女の母になりました。子どもたちの入園入学の用品や、ワンピースやお稽古バック作りの際、いつもこれを置いてお裁縫を楽しんでいます。

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↑ サウンドオブミュージックを真似てカーテン生地でいろいろ縫いました(笑)その使い古した服やバックの数々です。


今では娘がたびたびこのお裁縫箱を重そうにわたしのそばにヨイショと持ってきて、
「お母さん!わたしにもお裁縫教えて!」
「このお裁縫箱はいつかわたしに譲ってね。それともわたしにも買ってくれる?」
などと、まるでわたしが母に言っていたことと同じようなセリフを言っています。(笑)

キナルでは、ご結婚祝い、ご出産祝い、親元を離れるご進学やご就職のお祝いに贈られることが多いです。このお裁縫箱が、これからもたくさんの方々にとって、魔法の宝箱になっていくことを願っています。


text:イワサ

倉敷意匠 ならのソーイングボックス


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キナルLABO

栃木県宇都宮市松原2-5-21木材会館1F
☏ 028-612-5618
E-mail:labo@nonversus.jp
定休日:火曜日、水曜日 、日曜日(不定休)
   *休業スケジュールはtwitterにてご案内しています
営業時間:平日:13:00 ~ 17:00 土日祝:13:00 ~ 18:00

https://www.kinaru.com/

 

駐車場はキナルLABO店舗の正面を入った左奥に4台。
★ご来店の前に・・・
宇都宮駅からは車で約20分。日光街道南側から店舗への進入は右折禁止となっておりますのでご注意ください。
バス停「戸祭一丁目」から徒歩1分。

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