彫刻的な曲線美の美しさ 「朧銀皿（おぼろぎんざら）」
今日のひとしな
2020.02.26
～ うすけはれ より vol.26 ～
今日ご紹介するのは、漆芸家の山田果林さんがつくる器のひとつ「朧銀皿（おぼろぎんざら）」です。
漆の器は、木から器の形に削りだし、それから何度も何度も漆を塗り重ね、僕たちがいつもよく目にする「漆のうつわ」が完成します。
果林さんは彫刻を学んでいた経験があり、細部までその美しさが表現されています。置いてあると、自然と眺めていたくなる、そんな器。特に僕が好きなのは、曲線の美しさです。器のひとつひとつが彫刻的な作品の魅力を持ちつつも、自分の生活に取り入れてみたいと思わせる魅力に僕たちは惹かれています。
そんな器たちを眺めていると、カタチや色、塗り方へのこだわりはもちろんのこと、その先にある暮らしや当たり前に日々使われるようになったときに生まれる経年変化……、きっとそんなところまで想像しながらつくられているんだろうなぁと感じます。
果林さんの作品の中でも「朧銀皿」は、変わり塗りの一種である「朧銀塗（おぼろぎんぬり）」という技法を用いてつくったもの。漆を塗った後に錫粉を蒔いて漆で固めています。用いて
時間が経つと漆の色が透けて銀色のような輝きになる育てる器。伝統的な技法と彼女が持つ彫刻的な曲線美が合わさった「朧銀皿」に、どんなものをのせようか、と考えます。お茶の時間にお菓子をのせたり、大切なアクセサリーを置くお皿として使ったり……。
器を使っていくなかで、自由に使い方を生み出す楽しみがあります。どんな時に使っても、その時間はきっといつもより美しい時間が流れていることでしょう。
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うすけはれ
香川県小豆郡小豆島町中山１３１−１
TEL：090-8284-6171
営業時間：10:00～17:00
定休日：火曜、水曜
https://www.usuqefare.com/
Instagram「@usuqefare」
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