新生活の気づきから A5サイズの「SISI Shoulder(シシショルダー )」

今日のひとしな
2020.02.18

~ うすけはれ より vol.18 ~

小豆島に住んでからというもの、暮らしの大きな変化のひとつに、「手荷物の量が減った」という点があります。これまでは、リュックにまずパソコンを入れ、ノートや充電器、その他にもちょっとしたモノを入れ、「よし! 出かけよう」と出かけていましたが、車での移動がほとんどになったことと、暮らしがシンプルになったおかげで、リュックは自然と持たなくなりました。
 
そんな暮らしの中での新しい気付き。それを活かしてものが作れたら……と思い、どこに行くにもノートを持ち歩く僕がもともと好きなA5サイズをヒントにバッグをつくりました。
 
web-kiji0009
 
A5サイズは一番流通しているA4サイズのノートの半分。メモ帳に使うにしても、打ち合わせノートとして使うにしても、ちょうどいい大きさです。全体を埋めなくても罪悪感がなく(なんとなくA4サイズのノートを埋めずに使うのは罪悪感があります)、1ページ2~10センテンスぐらいのゆとりで記しても、楽な気持ちでいられるから、A5サイズが好きです。書籍の大きさもB6サイズが多いので、本棚に一緒に並べても綺麗に入れられるのも良い。読み返す時も、書籍を読むような気軽さで読むことができて気に入っています。
 
そんなA5サイズのノートが入り、あとはペンと携帯、小さな財布を入れて身軽に、気軽にでかけられるバッグが欲しい――。
 
web-kiji0009
web-kiji0008
web-kiji0010
 
うした想いから生まれたのが「SISI Shoulder(シシショルダー )」。害獣として駆除されたイノシシの革と帆布を使用しています。
 
web-kiji0012
web-kiji0001
web-kiji0013
 
イノシシ革の良さを生かしながら、革と帆布、お互いが共犯関係になっているような、広がりのあるバック。布生地には布生地の用途や経年変化、革には革の用途や経年変化、一つのバックの中に複数の生地がともにあることで、その一つ一つの特徴の違いも含めて、お楽しみいただけたらと思い、製作しました。
 
web-kiji0011
 
ほぼ正方形に近いポテッとしたプロポーション。袋状の革と帆布のバッグ、二つのアイテムから構成されています。帆布のバッグだけでも自立して使用できるので、雨の日など革のバッグを持ち歩きたくないときには帆布のバッグで気軽にお出かけすることもおすすめです。
 
web-kiji0008
web-kiji0004
 
二つのアイテムをボタンホックで止めると一つのバッグとして使用でき、三つの入り口ができます。帆布のバッグについたポケットにはペンや鍵などの小物を。紐の長さは真鍮の輪っかにくくりつけることで調節できます。
 
web-kiji0014
web-kiji0003
web-kiji0005
 
帆布のバッグは現在、白・黒・青の色展開があり、好みや気分によって変えることもできます。帆布は少しずつクタッとしていき、革は少しずつ色が濃く光沢感もでてきます。そうした変化をお楽しみいただければと思います。
 
web-kiji0010
 
時間とともに変化する自分自身とモノとの関係性。自分自身の行動やいままでのたくさんの出会い、そういう見えないことが少しずつ日々使うものに表れているように思います。
 
そういう過去の自分が教えてくれるヒントを見逃さず、いまやこれからの自分や誰かにとってしっくりくるもの。できれば長く使えて魅力的なもの。そんなモノを作っていけたらと、日々山の中で考えています。
 
 
うすけはれ

香川県小豆郡小豆島町中山131−1
TEL:090-8284-6171
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜、水曜
https://www.usuqefare.com/
Instagram「@usuqefare

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ