見た目も美しい「アレックス」シリーズのはさみ

～ 糸と樹より vol.16 ～

刃物の町、岐阜県・関市でつくられた普段使いにおすすめ「ALLEX（アレックス）」シリーズのハサミをご紹介します。なんと1975年から販売されているロングセラー商品なのですが、そうとは知らず自宅で気軽に使えるハサミはないかと探していたら、すばらしいものがあるじゃないかとつい最近知りました。

洗練された見た目は、今年売り出されたと言われても、何の疑問も持たないような普遍性があるので、飽きたとかデザインが嫌になったとかは、何年経ってもないように思います。

各サイズとも良心的なお値段ながら、拝み曲げ（刃が点で接触するよう刃の根元から先端に向けて緩やかに弓なりに曲げた加工）、板すき（先端で切りやすくするため、刃の根元から先端にかけて厚みを薄くする加工）、裏すき（これも刃同士を点で接触させるために刃の裏側を研磨して凹みをつける加工）といった高級ハサミに施される熟練の手仕事の加工がなされています。

ひとつだけある黒いボディのハサミにはフッ素コーティングがされているので、テープなどくっつきやすいものを切る時に便利です。

指をいれる部分にはゴム系の樹脂がリング状にはめこまれていますので、ステンレスの本体ですが、手当たりもやさしくなっています。

私の家ではかなりピンポイントですが、キッチンで食品などのビニールをキッチンバサミで開けたくないという理由から、包装されているものだけ切るという使い方をしています。

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