素敵な器を使った朝ごはんコラム、7月担当は「shizen」刀根弥生さん
月替わりで人気の器店の店主さんに、素敵な器を使った朝ごはんの様子をご紹介いただく連載「ある日の朝ごはん」。7月は、東京・千駄ヶ谷「shizen(シゼン)」の店主・刀根弥生さんに担当していただくことになりました。そこで先日、お店を訪ねてきました! その様子をリポートしますね。
JR千駄ヶ谷駅からてくてく歩くこと10分、なにやらかわいい小路を発見。奥のほうには、素敵なオーラを放つ日本家屋が佇んでいます。
ずんずん進んでいくと……。やっぱりここがお目当ての器店「shizen」でした!
2年前に、この一軒家に移転した「shizen」。以前も近くで営業していましたが、建物の取り壊しが決まり急遽移転先を探していたところ、近所に住む姉妹店「うつわ楓」の店主夫妻が犬の散歩途中、「入居者募集」の張り紙を偶然見つけ、器店にリノベーションしたのだそうです。天井を抜いて、壁を塗って……と手を入れていくと、こんな素敵な空間が出来上がりました。
2階にはベンチもあるので、もう何十分でも何時間でも、ゆっくり器の世界に浸っていられますよ。
伺ったこの日は、数週間企画展が続いた日々が一段落し、常設に戻ったばかり。店主の刀根さんは企画展のあと、一から常設の器を並べるたびに、毎回新鮮な気持ちでディスプレイを楽しめる、と言います。
なぜなら「shizen」には、陶器、磁器、ガラス、木、金属……と、さまざまな素材の器が揃い、それぞれの組み合わせによって、まったく違う表情を見せるから。また、窓から入る光の強さによっても印象は変わるので、季節ごとにディスプレイはがらりと変わります。
夏はやはりテーブルを涼やかにしてくれる、ガラスや金属がおすすめ。「五感は正直だから、こういう器を使うと食欲が違ってきますよ」とのこと。金属などちょっぴりコーディネートが難しそうな素材や色の器は、豆皿やカトラリーといった小さいものをひとつプラスしてみると、アクセントになって取り入れやすいそうですよ。
「変わりばえしない普段のごはん作りでも、器がひとつ、いつもと変わるだけで、なんだかやる気が出るんですよね」という刀根さん。器や料理に興味を持ったきっかけは、学生のころお母さまに作ってもらっていたお弁当だったそう。夕飯の残り物などは使わず、毎朝ていねいに作った料理をきれいに詰めてくれていたことが心に残り、料理をする人の心づかいと、きちんとした器を使うことの大切さを学びました。朝ごはんの器選びも毎日楽しんでいるということなので、明日からの連載も楽しみですね! 刀根さん、コラム執筆よろしくお願いしまーす。
おまけでもうひとつご紹介。こちらは隠れた名物「ぐりこーひー」の月替わりブレンド。毎月、その時季飲むのにぴったりな豆を焙煎してもらっているのだそう。これを目当てに、毎月通っちゃう人、続出だそうです。
連載で紹介した器は、電話でも問い合わせ、オーダーができるそうですよ~。ぜひ!
東京都渋谷区神宮前2-21-17
TEL:03-3746-1334
12:00~19:00 火曜定休
http://utsuwa-kaede.com/shizen/
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