穴窯で作陶されている 上野剛児のうつわ

今日のひとしな
2020.04.06

~ 「まちのシューレ963」より vol.6 ~

 
香川県東かがわ市在住の陶芸家・上野剛児さんのうつわをご紹介します。
 
 
上野さんは、自作の「穴窯」とよばれる薪窯で、焼締めのうつわを中心に作陶を続けられています。昨今ドラマの影響もあって注目の集まる薪窯ですが、上野さんの場合は一週間薪をくべ続けます。薪の量もかなり多く、大変な重労働です。
 
そうした一週間の焼成により、硬く焼き締まった丈夫なうつわが出来上がるのですが、薪窯のうつわはそれぞれに表情が異なり、一つとして同じものがありません。どっしりとした土味の見た目ですが、思いの外軽く、しっくりと手に馴染みます。
 
上野さんがつくる焼締めは「南蛮手」といわれる種類。16世紀に南蛮貿易によってベトナムなど東南アジアからもたらされた技法で、釉薬をかけず土のまま焼き上げた独特の風合いが特徴です。
 

 
焼締めの器というと、一見日常生活には難しい印象がありますが、上野さんの焼締めを一度使うと、料理が映える、とても使いやすい道具だということがわかります。特に野菜料理はいっそうおいしく見え、使いこむほどに艶が出てきてより美しくなります。
 
 
もう一つ、上野さんの最大の特徴は、素朴な肌合いの南蛮手を、現代的な形に仕上げていること。火力が強く調整の難しい薪窯で焼かれたとは思えない、すっきりと繊細なフォルム。元プロダクトデザイナーという経歴がなせる技です。
 
 
特に人気のポットは、蓋のつまみのデザインが秀逸で、日本茶や紅茶、コーヒーにも合う懐の深さがあります。オススメはポットに日本茶と水を入れ、一昼夜冷蔵庫に入れた水出しのお茶をつくること。香りの高い甘いお茶に仕上がりますよ。
 

作家プロフィール  
上野 剛児 Tsuyoshi Ueno
1969 岡山県に生まれる
1990 自動車メーカーにてデザイン室勤務
1994 退職し、北米大陸・東南アジア等 歴訪
1997 福井県窯業指導所 入所
1998 森岡成好氏に師事
2005 香川県東かがわ市に「火の谷窯」築窯
 
 

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まちのシューレ963

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