崔在皓(チェ ジェホ)さんの白磁のパスタ皿
~ 「岡の」より vol.3 ~
わが家は、ご飯を手抜きすると容赦なく文句を言われます(主に息子)。作ること自体は嫌いではありません。ただ、日々のルーティンになってしまい、色々なことが後手になってしまった日の夜ご飯の支度は、とりあえずのやっつけ仕事になってしまい、自分としても作ることの満足感が得られません。
そんな慌ただしいキッチンですが、美しい器にお料理を盛り付けると、あら素敵。温もりがあって、丁寧さのある食卓が現れます。
今日ご紹介するのは、崔在皓(チェ ジェホ)さんのパスタ皿。
チェ ジェホさんの作品の特徴は、強いライン。線の伸びやかさと美しい流れ。一瞬の甘さを見逃さないその白い器たちには緊張感さえ漂う。白のみでありながら、表情の豊さを感じます。
今日ご紹介するものはパスタ皿ですが、スパゲッティにはもちろん、スープや汁気の多いおかずにも、幅広く使い勝手がよいのです。大きさにしても深さにしても、程よく盛り付けてちょうどよいサイズで、キッチンのバタバタを感じさせない、華やかな顔立ちがあります。
(昔は玉ねぎの甘さやケチャップの酸っぱさが苦手なナポリタンでしたが、今は年に何度か無性に食べたくなります)
チェさんの器は堂々としています。和のおかずもかっこよく盛りつけられます。
チェさんは韓国・釜山のご出身で、日本に住み始めて15年が経ちました。韓国で陶芸家としての確たる評価と地位がありながら、日本に住むことになった経緯は、チェさんの作ることへの強い情熱の全てを物語り、私には書ききれないほどです。
山口県の山里の自然の中で、生活と創作が切り離されることがなく、太陽の光が降り注ぐ食卓と工房、その生活の全てが山々を見渡せる自然の営みの中にあります。窯焼とお風呂に使う薪を割るスペースがお庭にあり、それが特別なこととしてではなく、どちらも生活の一部となっています。奥様が作られる美味しい手料理をご馳走になりながら、土を扱う、自然と近くにいる陶芸家としての生き方に、憧れるほどの豊さを感じました。
「何が大事なことなのか、何を大切にするべきなのか」
チェさんと話していると、思考がクリアになっていく感じがします。人生や世界をしっかりと自分のものにしている人のみが持つ、言葉と時間軸を持っています。大らかで、笑いが絶えないチェさんですが、作ることに関してはグッと厳しさを持ち、作品を預かる私たちお店側も、もっと鋭く、強くと求められていると感じます。
感覚的なものの鋭敏さや深さは現代アートの旗手からも注目をされていて、世界的に活躍するファッションデザイナーや現代アーティストとの親交やコラボレーションがあり、これから先も目を離してはいけない作家さんです。
サイズ 直径22.0㎝ 深さ4.3㎝ 金額 9,900円(税込)
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