常に表現者であり続けたい田中義久さんの金属作品
~「les trois entrepots(レ・トロワ・アントゥルプ)」より vol.6 ~
今日も岐阜県で製作をしている田中義久さんのオーバルリム皿をご紹介します。
金槌で叩いて伸ばして曲げて・・・昔ながらの鍛金で作られた銅に錫引きを施したオーバルリム皿です。柔らかなフォルムは人の手で作られたあたたかみのある表情をしています。うっすらと残った金槌跡も味わい深いです。
左は銅のお盆。今は銅の褐色ですが、使い込むことでその表情の変化を楽しめます。陶器と同様に金属のうつわもどんどん使って育てていく感覚ですね。右は銅に錫引きの丸皿。カレーやパスタなど盛りつけても素敵です。
中国茶のしつらいをしてみました。お盆、茶通、茶則は田中さん、茶杯は三浦ナオコさん、急須はチャカブ木の橋爪さん作です。
ステンレスのカトラリーは、10㎜の丸棒を炉に入れて叩いて伸ばしての繰り返し。とてもシンプルな作業だけれど、ステンレスはとても硬く、非常に時間のかかる作品なのだそう。
真鍮の丸皿と茶匙。真鍮も毎日使っていくうちに黄金色が落ち着いた色になっていきます。
田中さんは現在、金工の作家として、また家具職人や建築家とのコラボで家具の脚や門扉、階段等も作っています。アーティストとして、職人として、表現をしていきたいと田中さんは言います。これからの活動も非常に楽しみです。
撮影:太田昌宏
愛知県小牧市間々本町31-1
TEL:0568-44-1568
営業時間:12:00~19:00
定休日:月・火・水(展示会前後・夏季・年末年始の休みについてはHP/SNSをご確認ください)
http://shop.lt-entrepots.com
Instagram:@lestroisentrepots
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